住宅・建築事例集
NO.46 BT-HOUSE
リノベーション
築28年の1階不動産事務所・2階スナック・3階事務所のテナントビルを購入し住宅にコンバートした、設計者の自宅リノベーションプロジェクトです。
このプロジェクトで目指したものは、住まい手が育てていく家。細かいことを想定して完成させるのではなく、大雑把な設計として住みながら付け加えていく家です。そのため、必要最小限の工事で住宅にコンバートし、DIYを取り入れて完成に近づけていくように考えました。
2階スナックは窓が1つで薄暗く、仕切り壁により窮屈な状態でしたが、南北2面接道の立地を活かし、開口部を新規に設け、天井や壁を解体することで、開放的で風通しのよいLDKとなりました。スケルトンの天井、シートを剥がしただけのコンクリート土間、区画壁を解体して露出した階段など、削りだす設計とすることで、既存のソースをいかした中古ならではのテイストが感じられる空間です。
また、DIYを取り入れたことで、住まい手に維持・更新していく意識が生まれており、現在でもカスタマイズを楽しんでいます。(森川)
- DATA
- 所在地:
- 埼玉県草加市
- 構造:
- 鉄骨3階建て
- 竣工:
- 2013年
- 敷地面積:
- 85M2(25.6坪)
- 延床面積:
- 115M2(34.7坪)
- 施工:
- (株)ニート
- 撮影:
- 森川貴史