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2015年9月 5日

NO.52_NH-HOUSEを更新

NO.52_NH-HOUSEを更新しました。

この住宅は、縄文から弥生に掛けての古代の貝塚の遺跡の上に位置します。

貝塚は、古代の住居が近くにあったことを示します。
つまり昔から、人間の居住に適した場所であったのでしょう。


そういえば、ここが貝塚だと知らずに、はじめて敷地の調査に伺ったときに感じた、穏やかな南下がりの地形から感じられる心地よさ、風の通りの良さ、日当たりの良さなどは、古の時代からそうだったのだと納得しました。


この貝塚から出土された出土品は、北区の博物館で展示されています。

北区飛鳥山近辺は、多くの古代からの遺跡があることで有名です。

飛鳥山近辺は、武蔵野台地の高台の東端であり、現在の南北に走る京浜東北線や新幹線を境に、東側は東京低地と呼ばれる荒川などの河川氾濫して出来た沖積層で形成された地形です。
そのため海や河川が接近していた場所です。

この地は武蔵野台地の東端に位置し、かつ南西側に小さな河川が流れていた場所であり、古代の自然の中では住まいとしては最高の環境をつくっていたと想定されます。


ここは現在では、住宅が密集していますが、それでも自然に流れる風や、風景への視線などを、無理にデザインすることなく、素直に受け入れて設計すれば良いほど、良い良質な環境であることを実感します。

また古の時代からのつながりを感じて居住することは、地霊といわれるような環境の力に対して、畏敬の念を持つことであり大切だと考えています。

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投稿者 ooto : 2015年9月 5日 16:51