05-敷地条件




今回の敷地は、かなり特殊な条件があります。

敷地は、都心の古くからの既成住宅地で、大きな敷地を2分割して売りに出されたもので、道路に対して奥に位置します。周りは、2,3、4階建ての住宅やマンションに囲まれた谷間のような敷地です。実は、私が手がけたMK−HOUSEの近所にあたります。

都会の谷間都会の谷間

この敷地の特徴としては、まず第一にいわゆる旗竿敷地と呼ばれる形状で、道路に2メートルの通路だけ接していて、奥に敷地が主要な部分がある形状です。
今回は、大きな敷地を2分割して売りに出されたので、こういった形状になったという経緯があります。

売り出し時売り出し時

しかし一方、敷地の南側に、共有通路があります。ここには日常通路として利用できるので、生活道路として扱うことが出来ます。またこの生活道路おかげで、南面採光を確保することが可能となります。

敷地の図面(PDF)


また西側隣家側に、大きな広葉樹の古木がいっぱいに葉を広げており、この緑が目を楽しませてくれます。

古木古木


周囲は、古くからのお年寄りや最近引っ越された若い夫婦など、広い年齢層の家族が生活している地域です。特にお年寄りは、好奇の眼差しで見ているようです。

以上のような特殊形状に対して、どのような計画が可能か、検討が行われました。



また計画に先立ち、SHさんの立ち会いの中で、地盤調査が行われました。

立ち会いSHさんの立ち会い

今回の地盤調査は、スエーデンサウンディング調査方法で行いました。
所定の重りを載せた工具を回転させて、地盤耐力を推定するものです。また、ハンドホールという道具で、穴を掘りながら実際の土を確認していきました。

この場所の地名は、○○台という名です。従って、一般的には良い地盤であることが多いので、良い結果が出ることが想定されましたが、案の定良い結果がでました。但し、以前の建物を解体したときに表土が荒らされていたので、基礎工事の時は、しっかり固めて地盤をつくる必要があります。

スエーデン・サンディング

ハンドオーガー

土質

今回は、木造3階建てを想定しているので、簡易なスウェーデン・サンディングで行いました。
その結果、良好な地盤であることが確認されました。