土地の購入が決まった2003年03月から基本設計が始まり、9月まで約6ヶ月間掛けて設計が行われました。1ヶ月に2回程度のピッチで打ち合わせを行いながら進めていきました。
その設計期間は、SHさんのお住いの木造テラスハウスの隣地で、大規模マンションの工事が行われていており、まるで新居に駆り立てるような思いを受けて設計を進めていました。
今回のような特殊な敷地条件に対して、私たち建築家は、一般の人が考えないような様々な可能性を考えます。
今回の配置は、旗竿の形状を縮小したL型の形状です。
通路に面した南面を長くとった配置となります。
前面通路は、クリアランスが保たれるので庭のような扱いにしました。
配置図(PDF)
この結果奥まった敷地にも関わらず、南に向かって開放的で、広々と感じることが出来る住まいの計画が可能となりました。
ただ、この住宅にはいわゆる土があるような庭がありません。そこで2階の南側に、物干しも兼ねることが出来るサービスルームを設置しました。
内部としては、通行の用途だけの廊下は止め、少しゆとりを持たせることで、読書や応接、昼寝など多用途に使えるようなスペースを用意しました。
構造は、木造3階建てで、金物工法(SE工法)を採用した。
1F平面図(PDF)
2F平面図(PDF)
3F平面図(PDF)