3.「ダイニングと離れたリビング」はとっても便利
 次に見せてもらったのは、図面上「多目的集会室」となっている1階南側の部屋。ここは、地域の人たちがよく集まる、ということで、「他を削ってでも」広さを確保した部屋だそうです。
実際、多くの人たちが頻繁に出入りするようですが、もちろん家族だけの時間も多いので、そんなときには思い思いにくつろぐ場所になっています。
「夫が野球を始めたんですけど、夜、素振りしてます」
とKIさんがこっそり教えてくれました。川に面した窓は、夜は鏡となってスイングのチェックができるのだそうです。それ以外にも、寝転がってテレビを見たり、ピアノの練習をしたり、もちろん子供たちの遊び場にもなるでしょう。
 そんな多目的なこの部屋は、実はKI邸の大きな特徴。
用途からもわかるようにここはあるときは客間、あるときはリビング、そしてあるときは遊び場になるのです。
一般的に、リビングといえばダイニングに付随していることが多いのですが、それだとどうしてもプライベートスペースに近いものになります。ご飯を食べているときにお客さんがくると、どうしていいか困ってしまう。そんな関係です。ところがKI邸では、そんなときでも何も困りません。
思い切ってリビングとダイニングを切り離すと、いろんな楽しみ方ができる、ということでしょう。

KI-HOUSEの出来上がるプロセスは、
<建築計画網・大系舎 HP> → <オンライン設計室>→<No.20 KIさんの場合>
を参照ください。 |