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その1-現地調査 2010/12/01UP

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このプロジェクトは、山の手の住宅地に建つ築16年の建て売り木造住宅の増築および既存部分のリフォームです。

意外と知られていないのですが、木造の増築は、法律的にとても難しいものがあります。
正確に言うと、つい最近までそうでした。

建築の法律として、戦後建築基準法が整備されてから、たびたび改正されて現在に至っています。
当然都市化が進んだり、地震の研究などが徐々に進み、古い法律の上に、より厳しい規制を上乗せしていくので、時間が経てば経つほどそのギャップは大きなものとなります。

従って、古い木造住宅の多くは現在の法律に照らし合わせると、法律的に”既存不適格”として扱われます。

当時はきちんとしていたのに、今では適切でないと言われるのは、建て主にとって心外と感じられる方も多いと思います。


そして木造住宅を増築しようとするとき、つい最近までは、増築を許可される前提条件として、既存の部分を、現在の法律にすべて適合させる必要がありました。
しかし、実際には既存の部分を現在の法律に適合させるとなると、非常に大変な工事を伴います。

しかし、平成21年9月にこの点に関して法律が改正され、古い木造住宅の増築に道を開くための緩和条件が整備さえれ、増改築が比較的に楽に出来るようになりました。

さてこの住宅は、平成6年の竣工で、築16年が経過しています。

現在お住まいのMYさんは、築5年後の平成11年に中古住宅として、購入されました。
これまで、大きなリフォームはしていませんでしたが、法的に残っている容積率を使って増築を行い、それに平行してキッチンやリビングをリフォームする予定で、計画は始まりました。



・駐車場の上に、ピロティー形式で増築します。



・駐車場と玄関


・南側から


・ダイニング


・リビング


・既存キッチン

その1おわり

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