建築計画網・大系舎のHOMEへ

その05-実施設計を進める 2011/01/05UP

[TＧ-HOUSE 目次へ]


狭小地のコンパクトな住宅なので、各部の寸法や使い方がタイトな設計になります。

この住宅の中心であるLDKの位置や形状について、4階案と3階案のどちらにするか、何度も打ち合わせを重ねました。

一日中過ごすことの多いLDKの位置によるメリットとデメリット、そしてコストを検討し、最終的には4階に置くことなりました。
4階は日照や通風、そしてプライバシーを確保することが出来るからです。

またキッチンの仕様については、いつものようにキッチン計画シートに書き込みをしてもらいました。


キッチン計画・チェックシート

１，キッチンスペースの区切り方
キッチンのスペース（調理場）は、食事スペースとどのような関係にするかを
考えてみます。

食事するスペースとの、区切り方は、大きく分けて以下の３タイプが考えられ
ます。
Ａ、完全なオープンスペース。（キッチンと食事室が一体）
Ｂ、ブラインドなどによって時によって、閉めることができる。（中間）
Ｃ、調理スペースはドアで区切るようにする。（ドアを閉めれば、見えない。）

夫希望：基本的には「Ａ」のアイランドキッチンを希望も、背面の棚側は
　　　　　冷蔵庫、ゴミ入れなど含め扉かブラインドなどで閉めることができる

妻希望：対面キッチンで「Ｂ」の希望だが、シンクや調理スペースが小さくなってしまったり、
　食器棚の収納場所が取れず、使いづらくなるようならアイランドキッチンも検討したい
　（食器棚と調理スペースを近くしたい）
　また、ゴミ入れのスペースを確保したい。ブラインドなどでサッと目隠しができるようにもしたい


１−１，間仕切りに関してのイメージについて

希望：シンクの水跳ねやレンジの油トビなどを考慮して、少し段差などの
　　　　　仕切りがあるイメージ


１−２，キッチンの使い方に関するイメージについて

夫希望：大人数がキッチンに入れて、子供たちや私も手伝いがし易いキッチン
　　　　　子供がキッチンの目の前か横で勉強などできるイメージ
　　　　　一方、北側の壁にも壁付けの机があって、パソコンなどできる
　　　　　シンクは漬け置きなどできるよう２つあるとよい。また作業台と
　　　　　なるようシンクの塞ぎ板が付けられるとよい
　　　　　南側の壁に収納及び作業台（レンジや食洗機なども置く）が付けら
　　　　　れるとよい

１−３，メンテナンスに対してのお考え、方針など
希望：掃除が楽で、散らかっていても簡単に隠せる収納


１−４，お料理に掛けられるお時間など
朝 15分　昼 30分　夜 1時間　


１−５，その他希望
希望：キッチンで調理している際に、リビングにいる子供たちがよく見通せる配置がよい
　　　電子レンジ、炊飯器、食洗機・トースターなど大物家電を使いやすくスッキリ収納したい
　　　コンロは3つ希望でIHまたはガスか検討中


２，設備について
お料理の方法、種類、お菓子づくりなどによって様々な設備が必要になります。
お考えになっていらっしゃる、キッチンに付属の設備をメモして下さい。

２−１，オーブンなどについて（必要な火力、ガスオーブンが必要かなど）
希望：電子レンジのオーブン機能で十分

２−２，食洗機など

希望：今持っている外付け食洗機を使用したい
サイズ：幅５５０×奥行３２０×高さ６００

２−３、その他設備

夫希望：冷蔵庫をコールドテーブルで使用できるか検討したい


３，仕様について
キッチンの仕様についてのご希望です。
システムキッチンは、扉と天板によって様々な組み合わせがあります。
扉は、木質系か、またはプレーンな感じのもの。天板は、人造大理石か、ステ
ンレスです。お考えのイメージをお書き下さい。

夫希望：天板、扉ともにステンレス

妻希望：ステンレス希望だが、人造大理石の値段も一応、知りたい
　木質系はあまり好みではないので、プレーンな感じでシンプルな方が良い
　かつ、掃除がしやすいのが良い


【2階、親世帯のキッチン希望】

１，キッチンスペースの区切り方

希望：ブラインドなどによって時によって、閉めることができる。（中間）
コンロは二つでIH希望、ミニキッチンでよい。コンロの下に引き出し式の収納
　　　収納を多く欲しい、
　　　炊飯ジャー・トースター・電子レンジ・ジューサーなどをスッキリ置くスペースが欲しい
　　　すべて目隠しができるようにドア付の収納（できたら引き戸希望）

以上、矛盾があって一向に構いません。




また計画の途中で、ショールームにも出かけました。

・トイレ、水回りなど


・打ち合わせを何度も重ねました。


作成していただいた、持ち物リスト。





また、敷地の条件が近いオンライン設計室NO.34_KM-HOUSEのご厚意で、内部をを見学させていただきました。実際のスケールを感じることで、設計にリアリティーが生まれました。




敷地の狭さ、形状、隣のビルの接近など、相当にタイトな条件の設計なので、時間を掛け細部に配慮しながら設計を進めました。

その05　おわり

 BACK
[ TＧ-HOUSE目次へ ]
NEXT