なぜ、ウェブに強い設計事務所は家づくりが上手いか。
 
大戸浩 森川貴史共著 エクスナレッジ刊

この本の主旨は、タイトルの通り、「住宅設計者向けのインターネット再入門」なのですが、内容は、単なるインターネットのノウハウ本ではなく、情報化社会における設計者の役割や家づくりの内容の変質についてを分析して、私たちが設計した実例をもとに、家づくりにおけるインターネットの有効活用方法まで踏み込んだ内容になっています。

1990年代後半にインターネットが普及し、情報化社会に突入して以来、住宅設計の分野は、いろいろな面で変質してきました。
当初設計事務所におけるのホームページの活用方法とは、住宅雑誌に変わる広告的な役割という認識ががほとんどでした。

しかし、インターネットという情報ツールは、私たちの日常的なコミュニケーションツールとして、深く浸透してきた現在、設計事務所におけるその活用方法は、表面的な広告的な活用を超えて、家づくりに深く関わるようになってきました。

内容としては、設計者、工務店向けになっていますが、家づくりに関心をもっていらっしゃる建て主にとっても参考になる内容になっていますので、ぜひ一読していただければ幸いです。

以下に、本書の中で取り上げた実例のリンクを紹介しておきます。
本書と合わせてご参照いただければ、幸いです。

 

■本書で取り上げた住宅実例へのリンク


○第3章-3 非公開コンテンツが現場を熱くする
 ・BBSが可能にする全員参加の家づくり (P126-)
        ■ KT-HOUSE (オンライン設計室-NO.29)
 ・建て主が最高の協力者になるとき (P132-)
        ■ TN-HOUSE (オンライン設計室-NO.11)

○第3章-4 「オンライン設計室」が復活させた現場力
 ・ネットをフルに活用するオンライン設計室 (P142-)
        ■ FT-HOUSE (オンライン設計室-NO.13)
        ■ FT-HUOSE(完成写真)

○第3章-5 プロの記者が取材する「自分雑誌」をアップ
 ・住宅に時間を取り込めるだろうか (P164-)
        ■ SB-HOUSE (別冊:TAIKEISHA)
        ■ SB-HOUSE(オンライン設計室NO.22) 
        ■ SB-HOUSE(完成写真)

○付録 こうして使うインターネット
 ・実例を通して (P183-)
        ■ NA-HOUSE (オンライン設計室-NO.17)
        ■ NA-HOUSE (完成写真)
        ■ NA-HOUSE(別冊:TAIKEISHA)