その3-家づくり要望書

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要約:住宅見学から家づくりの要望書まで


[2002/01]ST-HUOSE見学


丁度設計が始まる直前に、葛飾のST−HOUSEのオープンハウスがあり、MAさんは、ご家族で見学にお越しになりました。

まだ一部工事中でしたが、ゆっくりご案内することが出来ました。

後日そのご感想をいただきました。その内容は、新しい設計の手がかりになります。

ST-HOUSE

ST-HOUSE




大戸さま
昨日は長時間ありがとうございました。
また、子供がうるさくて、落ち着いて打合わせできず、すみません。
(お菓子ごちそうさまでした)

あのあと、帝釈天にいきました。
かなり近かったです。
前から一度行ってみたかったので、いい機会でした。
なかなか楽しかったです。
バス停までご案内いただいて助かりました。



STさんの家ですが、やはり現物をみると印象と違いますね。
外壁の色や、空間イメージなど。

敷地の形が似ているので、当方の希望やイメージをご理解いただける一端となるかと思い、失礼ながら、感想を書かせていただきます。(一部STさんと希望が違うのであたりまえですが)


気に入った点

・ウッドデッキの材質、壁、ロフトとの吹き抜け、ロフトの感じ、
・リビングとデッキの一体感、風呂、家事動線、ハイサイドライト、
・階段等の照明、明るい階段、食品ストックスペースなど大工さんの造作、
・外回りの収納(自転車など)

当方と希望が違う点
・1階の木の天井
・1階の窓がやや少ない
・浴室更衣スペースが、やや開放的な点


これについても、いろいろな成約条件を受けて工夫した結果とだと思いますので、
事情を知らない勝手な意見としてご理解ください。


ただ設計意図をうかがいながら、実際にみてみるのは、かなり勉強になります。
建売をみているのとはやはり違いますね。
また機会があれば、どこかご案内くださいませ。


それから大戸さんにお願いしたいのは、スケジュールのマスタープランです。

少しゆとりをみての、いついつまでにこれを決める的な
スケジュール(デッドラインの方がよいでしょうか)、
を簡単でいいので、教えてください。
(そのときの施主の役割も簡単でいいので教えてください)

今後とも、よろしくお願いいたします。
 



[2002/01]RE:ST-HUOSE見学




こんにちは、MAさん。建築計画網・大系舎の大戸です。

昨日はご苦労様でした。
また現場は、最終的な仕上げで込み入っていて、申し訳なかったでした。

一日ご一緒させていただくと、ご家族の雰囲気などが伝わり設計の参考になります。
どんな長文より、伝わることが多いものですね。
こんなことも、コミュニケーションの一つなのでしょうか。


>それから大戸さんにお願いしたいのは、
>スケジュールのマスタープランです。
>少しゆとりをみての、いついつまでにこれを決める的な
>スケジュール(デッドラインの方がよいでしょうか)、
>を簡単でいいので、教えてください。
>(そのときの施主の役割も簡単でいいので教えてください)


☆12月完成を逆算して、
1,工事期間は、5ヶ月、(8,9,10,11,12月)
2,見積もり調整は、2ヶ月(6,7月)
3,実施設計は2ヶ月(4,5月)
4,基本設計は2ヶ月(2,3月)
です。見積もり調整が上手く行けば、少し時間的余裕を稼げます。


・基本設計の時期は、あまり具体に即したことよりも、住まい方、将来のことなどをざっ
くばらんに話し合って、一番しっくりするプランの原型を決める時期です。
またこの時期に、構造方式などの基本を決めたいと思っています。

この時期は、あまり材料などにハードに拘らず、住まい方、自分らしさなどソフトの基本
を決める時期です。

ただ、キッチンや衛生設備(TOTO,INAXなど)は、新宿などで、散歩がてらにで、ご覧になって
いただけると今後の参考になるかもしれません。
参考までに私の推薦などもご紹介いたします。

・実施設計の時期は、事務所での作図作業が主体になってきます。
ただ、もちろん継続して、打ち合わせやコミュニケーションは続けていきます。

具体の段階なので、材料や、設備、キッチンなどを私とご一緒して、ショールーなども使
って決めていきます。実施設計の段階でも、設計内容は徐々に変化しても構いません。

・見積もり調整の段階。
ここは、一番胃が痛む時期。オーバーする事も多いので、予算調整に施主とのコミュニケーションが必要になってきます。
多くの場合、初期設計時はどうしてもオーバースペック気味になるので、予算に納めるために、設計の調整や変更はほとんどの場合起こってきます。

・工事段階
この段階は、工務店ともコミュニケーションを取りながら楽しく進められると良いですね
。私が上手くナビ出来るように努力します。

おおよそ以上です。

次回にお会いしたときに詳しくご説明致します。
以上、今後ともよろしくお願い致します。

 



[2003/01]要望書をまとめました。


いよいよ設計の開始です。設計をはじめる前に、MAさんにご要望をまとめていただきました。





■メモ@「家に望むこと(全体的に)

□明るくて風通しのよい気持ちのよい家

□デザインは、モダンな感じ。飽きのこないようシンプルにしたい。

□開放的な間取りにしたいが、寒さには弱いので、暖房は工夫したい。

□外部にはあまりオープンにしたくない(要塞風とまではしたくないが)

□防犯性重視(特に電柱や東側隣家通路)

□子供部屋については独立性があったほうがよい(独立性とコミュニケーションは並存できる)

□構造はしっかりしたい。それ以外はローコストでOK。

□但し、シックハウスになるような材質は避けたい。→神経質にはならないが、明らかによくないものはやめたい。

□収納スペースは多く。極力モノは見せたくない。

□色イメージでいくと、白系とかシルバー系とか。

□家族3人の生活がしやすいことのみ考えたい。唯一外観だけは、周りとの調和もあるが、いわゆる建売にありがちな感じにはしたくない。こだわりたい。

□庭スペースは小さくても欲しい。

□夏の夕方、外でぼんやりできるようなデッキや中庭が欲しい。
(または、春先とか秋の昼間に、本を読めるようなデッキや中庭)

□職人さんたちと上手くやっていきたい。あんまり話し上手でもないので、上手く溶け込める努力をしないとと思います。

□手先はあまり器用ではないが、家づくりの過程で、自分たちでできることは積極的に参加していきたい。




■メモA「ライフスタイル&心情的なこと 」

□静かでまったり穏やかに暮らしています。アウトドア志向でもないです。

□平日は、家にいるのは基本的に妻と子供なので、家事導線、妻の過ごし方優先にしたいです。

□休日は、街に出かけたり、近所を散歩したりもしますが、家で過ごすことも多いです。家では、ゆっくりとすごしたいです。 リラックスして読書したり、テレビをみたりできる空間がほしいです。

□家族像といったときに、同じ部屋にはいて、家族それぞれが好きなことをやっているが、孤独ではない、というイメージが強くあります。  必ずしも、同じことを一緒にやっているとか、いつも会話しているとか、とは別の繋がり方にこそ、家族を感じています。□畳や床に座ったり、寝ころがるのが好き。食事は椅子かな。  ちなみに、夫は、いまだかつてテーブル&椅子の生活をしたことがありません。

□平日は、なかなか家族一緒で食事ができない。その分、休日は一緒にしている。

□モノが多い。カイダメ傾向にもあるので、ストックされた雑貨も多い。

□20年後は、二人で、散歩したり、読書したり、旅行したりするのが夢です。

□家族像といったときに、同じ部屋にはいて、家族それぞれが好きなことをやっているが、孤独ではない、というイメージが強くあります。  必ずしも、同じことを一緒にやっているとか、いつも会話しているとか、とは別の繋がり方にこそ、家族を感じています。

□夫は中学3年から、妻は20歳から一人暮らしをしてましたが、ともに貴重な体験だったと思っています。子供にも、早い段階から一人で、自分の部屋に責任を持ったり、モノ思いにふけれるような環境を与えられればと思います。(あんまり快適な子供部屋にする気はないのですが)

□車はなし(特に嫌いなわけではないが、街中で必要がなかったので)。旅行も電車でばかり。当面は自転車&歩き中心の生活。若干不便なところなので、3〜5年後ぐらいには、妻運転用の小型車を購入する予定です。

□犬や猫は飼う予定はないです。子供がどうしてもといえば、別ですが。でも小動物は、子供のために飼いたいです。



 



その3おわり

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