今回は4月末に、建設業者3社に対して見積もりを依頼し、5月中旬に第1回 目の入札(競争入札)を行いました。 入札の結果は、以下の通りです。工事費そのものは、プライバシーに関わるの で、公募時の予算との比率で表現します。 基本設計に比べて、地下室が増えていますので、面積を勘案した単位あたりの 単価データーです。 ちなみに計画予算とは、私(設計事務所)が、基本設計時に作った予算です。 計画予算(設計予算) 100として A社 138%(かなり高い見積です。) B社 108%(RC造が得意な業者さんです。) C社 106%(RC,S造、官公庁、民間など幅広い。) A社はかなりオーバーしていましたので、この時点でお断りいたしました。そ してここからは、B,C2社に絞って、交渉をしました。 予算の上限は、決まっていましたので、コストを落とすために、計画を大きく 変更せずに、仕様を落としたり、設備を止めたりして調整しました。 クライアントは、まだお若いので、今後徐々に完成させていこうという考え方 です。基本となる躯体は鉄筋コンクリート造で、しっかりとしたものとしまし た。5年後、10年後の変化を想定した計画図もつくってあります。 そして第2回目の調整を重ね、その結果5月末に、C社に決まりました。 その過程では、様々な仕様変更を行いました。コンクリート躯体の上の仕上げ 材は、ほとんど剥がされ、本当のスケルトン状態です。しかし、逆にこれから 徐々に、時間を掛けて家づくりを進めていく楽しみがあります。 今回は、ともかくしっかりした躯体を作ることが目標でしたので、十分に期待 できるコンクリート打ち放しの住宅です。 C社 93%です。 計画予算に比べ、実数の比率では、1.09倍です。 地下室が増えた分で、約1割のアップしました。 これで、やっと準備が整いました。結局設計がまとまるまでに、ほぼ6ヶ月が かかりました。 それから、6月2日に確認申請が、認可されました。 今後は、工事契約を行い、工事がはじまります。現場の進行状況に合わせ、報 告していきます。