その11
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現場と設計変更
現場と設計変更(98/11/13)



建築家でも、設計の時点で100%、現物を把握しているわけではありません。現場が出
来てきますと、自然の状況、スケール感、素材感など、多くのファクターが絡み合って、
思わぬことも起きてきます。私自身は、設計の時点で90%程度は把握しているつもりで
すが、やはり10%程度は、現場ができて始めて確認することになります、

ですから、状況によって設計変更が出てきます。また、クライアントの方は始めてですの
で感覚的に言いまして、おそらく設計の時点で、50%も把握できないと思われます。そ
れでも私は、模型などを使って説明はしています。でも、やはり現物を見て始めて気が付
くことは、とても多いと思います。
時間が間に合う限り、最善のものを選択できるように、施工者、クライアントとの連絡を
、密にするように心がけています。




これは、現場で気が付いて、空けた開口です。目線に、開口が無いと、圧迫感が出ること
に気が付きました。
良いものを作るには、クライアント、建築家、施工者の連係プレーが大切だと思います。


その11おわり
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