建築家でも、設計の時点で100%、現物を把握しているわけではありません。現場が出 来てきますと、自然の状況、スケール感、素材感など、多くのファクターが絡み合って、 思わぬことも起きてきます。私自身は、設計の時点で90%程度は把握しているつもりで すが、やはり10%程度は、現場ができて始めて確認することになります、 ですから、状況によって設計変更が出てきます。また、クライアントの方は始めてですの で感覚的に言いまして、おそらく設計の時点で、50%も把握できないと思われます。そ れでも私は、模型などを使って説明はしています。でも、やはり現物を見て始めて気が付 くことは、とても多いと思います。 時間が間に合う限り、最善のものを選択できるように、施工者、クライアントとの連絡を 、密にするように心がけています。これは、現場で気が付いて、空けた開口です。目線に、開口が無いと、圧迫感が出ること に気が付きました。 良いものを作るには、クライアント、建築家、施工者の連係プレーが大切だと思います。