その1
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第1回目の見積依頼
[03/15]1回目の見積もり依頼=合い見積もり
実施設計が終わった段階で、施工業者を選定します。
今回は、3社の建設業者から、見積もりを取りました。鉄筋コンクリート構造ですので、
技術、実績などを考慮して、見積もりを依頼致しました。
2社は、私が何度かいっしょに仕事をした施工会社で、もう一社は初めての業者です。
見積もりの依頼は、2月の中旬に行いました。期間は、3週間ほど取りました。
きちんとした見積もりを依頼するには、きちんとした図面をそろえる必要があります。
同じ条件のもとでないと、競争になりませんからね。
設計見積もりは、3000万円でした。施主の希望金額ですので、どの程度の誤差で出る
か、見積もりが上がってくるまで、とても心配です。
第1回目の見積書が、各社から上がってきました。案の定、各社とも1,2割オーバーし
ています。これは、折り込み済みでした。
今回は、クライアントに了承をいただきましたので、ここに工事費を公開致します。
建設工事費は、定価がなく、一体どの程度の金額なのかとても不安になるものです。
そう言った意味で、建設業界は、裏があるのではないかと言ったことを思われていること
も、事実だと思います。そう言った意味で、今後は少しでもオープンにして、情報公開す
ることが、健全な体質に結びつくと思います。そう言った意味で、私も設計料率も公開し
ています。
A社 B社 C社
A:共通仮設工事 950,000 1,700,000 1,715,000
B:建築工事 22,916,300 25,678,000 25,071,000
C:外構工事 532,000 400,000 588,000
D:給排水衛生工事 2,090,180 1,800,000 2,940,000
E:換気設備 637,550 360,000 680,000
E:電気設備工事 1,380,000 1,900,000 1,500,000
F:ガス設備工事 351,710 270,000 380,000
G:現場経費 2,100,000 2,392,000 2,000,000
H:一般管理費 920,000 1,126,000
値引き -877,740 -2,000,000
合計 31,000,000 32,500,000 36,000,000
以上の、結果でした。一般的に、建築工事の見積もりは、会社によって1,2割の差額は出
るものです。ここに、公表している表は、見積書の一部です。実際には、各社50ページ程
度の、見積書を提出してきました。私は、提出された見積書を、見ると、各社の技術水準を
推測できます。見積書は、建設会社が、設計事務所書いた設計図を、どのように解釈してい
るかを表現してくれます。
昨年、消費税が2%上がることで、いわゆる駆け込み需要がありましたが、上記のように、
定価のハッキリしない建築工事で、どれほどの意味があったか、大変疑問に思っています。
むしろ、需要が増えたことで、資材の価格が、上がりましたので、かえって高いものになっ
たのではないかと思います。
さて、B邸の話にもどります。目標金額の3000万円に落とすため、今度は、A,B社に
絞り、再見積を依頼しました。
但し、こちらも仕様を少し落とす必要があります。その辺の話は、次回に致します。
その1おわり
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