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１９９９年夏

Ｂ邸を、引き渡してから約８ヶ月が過ぎました。Ｂ邸も完成したという風の便
りをいただいて、残暑が厳しいある８月のある日にカメラマンの飯村さんと一
緒に、Ｂ邸に伺いました。
冬にはまだ、未完成であった出窓廻りや、玄関もすっかり完成していました。
特に郵便箱は、Ｂさんのお手製です。
ガレージには、ベニアや塗料が一杯積んであり、その後のＢさんの奮闘ぶりが
伝わってきます。

シンプルなコンクリートの外観は、すっかり廻りの景色と、調和していました。
打ち放しコンクリートは、木製サッシと調和して、冷たさを感じさせません。
家づくりは、急ぐものではなく、Ｂ邸のように、足かけ約２年以上を費やして
完成させることも意味があると思います。
Ｂ邸は、私のデザインというには少し特殊なケースですが、こういったクライア
ントとの協同は、とても意味深いものを感じました。
家づくりに、自分らしさの刻印を求めているクライアントが非常に増えているよ
うな気がします。今後は、このＢさんのようなアグレッシブなクライアントに出
会うことも増えてくると思います。
家づくりには、様々な方法があると思いますが、最終的にはＢさんのように楽し
んで、家づくりに参加出来れば成功であると思います。
これで、Ｂさんの家づくりのレポートは全て終了いたします。
長い間、ご苦労様でした。


 外観1

 外観2

 外観3

 玄関まわり

 カメラマンの飯村さん




以下は、Ｂさんから提供していただいた、施工中の画像です。




 施工中の娘さんの様子

 内装１

 内装２

 階段施工