その2
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実施設計図とは

実施設計が終わった段階で、施工業者を選定します。
今回は、3社の建設業者から、見積もりを取りました。鉄筋コンクリート構造ですので、
技術、実績などを考慮して、見積もりを依頼致しました。
2社は、私が何度かいっしょに仕事をした施工会社で、もう一社は初めての業者です。

きちんとした見積もりを依頼するには、きちんとした図面をそろえる必要があります。
同じ条件のもとでないと、競争になりませんからね。

設計見積もりは、3000万円でした。施主の希望金額ですので、どの程度の誤差で出る
か、見積もりが上がってくるまで、とても心配です。

第1回目の見積書が、各社から上がってきました。案の定、各社とも1,2割オーバーし
ています

  A社 B社 C社
       
A:共通仮設工事 950,000 1,700,000 1,715,000
B:建築工事 22,916,300 25,678,000 25,071,000
C:外構工事 532,000 400,000 588,000
D:給排水衛生工事 2,090,180 1,800,000 2,940,000
E:換気設備 637,550 360,000 680,000
E:電気設備工事 1,380,000 1,900,000 1,500,000
F:ガス設備工事 351,710 270,000 380,000
G:現場経費 2,100,000 2,392,000 2,000,000
H:一般管理費 920,000   1,126,000
       
値引き   -877,740 -2,000,000
       
合計 31,000,000 32,500,000 36,000,000
建築の工事に入るためには、実施設計図が必要です。普通、施主の方と打合わせに使う図 面は、基本設計図と言います。 基本設計図では、人の動線や部屋の大まかな配置は良く分かりますが、実際の工事には適 しません。 実施設計図で、部材の仕様や寸法をきちんと決めます。この図面の量や質で、その設計事 務所の体質が良く分かります。 今回のB氏邸は、A3の大きさで、建築意匠図約30枚、構造図17枚、設備図19枚、 合計約65枚になりました。 以下に、実施設計図のいくつかを紹介いたします。
[01/13]設計図面の全リスト
[01/13]矩計図の一部(断面の詳細図です)
[01/13]建具表の一部(窓やドアの設計図です。)(
[01/13]展開図の一部(インテリアの立面図です。)
[01/13]構造図の一部(壁の、鉄筋や杭の詳細です。)
[01/13]設備図の一部(電気や給排水、換気など設計図です。)の
実施設計は、主に専門的な検討が多いので、クライアントとの打合わせは減りますが、し かし可能な限りクライアントのお話はお聞きするようにしています。


その2おわり
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