コラム3
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コラム2 設計事務所の現場監理とは。
今回は、設計事務所の現場監理についてお話します。
設計事務所の現場監理と、建設会社の現場管理とは、いつも混同されることが
多い用語です。
設計事務所の現場監理を一言で言いますと、契約通りに工事が行われているか
,チェックを行うことです。
建築は、多くの建築材料を使われて工事が行われていますが、これを一般の方
が全て把握することは不可能です。例えば、鉄筋コンクリート一つとっても、
コンクリートの品質、鉄筋の品質、壁の中に隠れてしまう前の検査など、専門
的な知識が必要です。そう言った、いわば施主の代理に、建物の仕様をチェッ
クしていくのが、私たち建築家の役割です。
そのためには、施工会社と利害関係を持っては、中立的な立場に立てません。
設計と施工が分離されて始めて、こういったことが可能になります。
また、実際の現場では、予期しない多くの問題が起こってきます。そう言った
場合には、建設会社と相談しながら問題を解決して工事を進めていきます。
今日は、型枠と配筋の検査です。
それから、私たち建築家でも、現場が完成してくると、初期のイメージ通りで
なかったり、イメージが変化したりすることが多くあります。大雑把に言って
、設計の時点では、実際のもののイメージを80%程度しか、把握していない
のが普通だと思います。特に、新しい設計にチャレンジした場合は、多くの点
で未知数ですので、そう言った場合は、現場に多く通いながら、問題を解決す
るようにしています。
また、施工会社から上がってくる、施工図などのチェックなどのデスクワーク
も、かなりの時間を使って行います。
事務所での材料の打ち合わせ。
コラム3おわり
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