その2
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基礎的な調査報告
[07/05]現場調査



建築家とって、現地調査はとても大切です。
その土地が持つ、エネルギー(プラスの要素)を最大限活かすことが計画の第1歩です。
私にとって、第1印象はとても大切です。この最初のイメージは計画に大きく反映されます。
もちろん、隣地の様子や周辺の細かな情報も、決して見落としてはいけません。

敷地の風景スケッチ 

敷地図
B邸現地調査報告メモ 建築計画網・大系舎 大戸浩 敷地の感想 @非常に、閑静な良い場所。 A工事中は騒音などを配慮すべきでしょう。 B基礎工事の方法を、慎重に選択すべきでしょう。 C大谷石の土留めは、もろいので何らかの対策が必要。 D工事も問題無く、行える場所です。但し、騒音などは慎重に。 E敷地の状況、Bさんのお考え等を総合してローコスト建築の可能性は確信しました。 提案 @最下階は地階にする。 ・3層分建築する。 A構造は、壁式コンクリートにする。 ・柱型、梁型がないので計画しやすいです。 今後の進め方 @基本計画を様々角度から、十分検討する。 A進め方の御希望を、遠慮無くおっしゃって下さい。(図面など) B構造や設備の打合わせを一緒になさいますか?

[07/15]確認申請窓口・事前調査

建築を計画する場合、必ずその地区の自治体に確認申請を行わなければなりません。
法の体系は、条例、建築基準法、都市計画法、消防法、その他関連法規など、かなり複雑です。
また、解釈が自治体、担当者などによって異なる場合があり、困ってしまうことも多くあります。
設計事務所は、大きな間違いが起こらないように、計画を始める前に必ず、事前にヒアリングに伺います。
もう少し、合理化を行い、スムースに申請が行われることが望まれます。

役所の窓口 

B邸・区役所調査メモ 7月15日(火) 建築計画網・大系舎 大戸浩 A役所建築課:K氏 @都市計画の確認 ○第1種低層住宅地域、50/100 ○外壁後退→道路側を除く敷地境界から1m ○敷地の広さの最低100m2 ・平成8年5月以降、分筆及び建っている敷地の切り売りを行っていないことの証明が必要 ・本来は、周囲の敷地の謄本が必要だが、今回は設計者(1級建築士)が調査して問題が無ければ良い。 ・敷地周囲を調査して、Yさんがいないことを調べた。(近隣地図参照) その他 ○軒高→全部RCの時は、一番高いところ。 小屋組(鉄骨など)がある時は、小屋組みを支える部位の高さ。 ○地盤面、地階の定義規定 A役所の基準あり ○住宅の地階における、容積率の緩和規定 A役所の基準あり ○出窓の延べ床、建築面積緩和規定 A役所の基準あり


[07/25]第1案作成



基礎的な調査を踏まえて、かつBさんの案を取り入れながら第1案をつくって見ました。
今回は、Bさんがなるべくご自分で案を練りたいというご希望ですので、なるべくBさんが
お書きになった図面を取り入れています。
第1案地階平面図
第1案1階平面図
第1案2階平面図
第1案立面検討図
第1案日影検討図


その2おわり
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