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リノベの
ネタ帳

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古いトコロを残す

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リノベーションは古くなった建物に手を加えていくことなので、住み手の思い出や材料の経年変化などの「時間の経過」が様々なところに現れています。

当たり前ですが、これは新築にはありません。

その古い部分を活かしたデザインができることは、リノベーションの大きな魅力の一つです。

新しい部分と古い部分の対比は、おもしろい魅力をもっています。
また、思い出のある部分を再利用して、記憶を引き継いでいくこともできます。


●「WA-house」の床の間
建て主にとって思い出のある床の間を、一度取り外して、新しいプランに合わせて加工し、取り付け直す。
建て主の記憶を引き継いでいく。

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●「hairsalon SUZU」の外壁
外壁のタイル部分はそのまま残して、その他の外壁部分を白く塗りなおす。

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●「KT2-PROJECT」の柱梁
天井を解体して現れたコンクリートの柱や梁は、むき出しのアンカーや墨だしの後が残っているが、そのまま現しにして仕上げる。
白く塗った壁との対比がリノベーションらしい表情になる。

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なんでもかんでも新しくするのではなく、どこかうまく許容しながら、古い部分をあえて現していくことが、面白い魅力的な場所をつくってくれるように思います。

(森川)