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その6-地盤調査(液状化対策) 2011/07/14UP |
地盤調査(液状化対策)(20110714UP) TH-HOUSEの設計が進んでいた3月11日に、東日本大震災は起こりました。 東北地方の被害の甚大さはすさまじいものがありましたが、県内では津波被害や、液状化被害などの報告がされました。 千葉県内では、湾岸地区、特に浦安地区の液状化による被害が大きいことが分かりました。 また目を広げて見ても、関東地方の内陸部では、河川の沿岸、湖沼付近の大規模な液状化の被害が報告されました。 ![]() ・余震による液状化で傾くブロック塀(浦安):大戸撮影(2011/05/30) 今回の敷地である四街道は、大きな液状化の報告はされていませんが、敷地の付近が宅地化する前は、河川が流れ、昔は田んぼや湖沼でした。 今後の発生が予測されている、千葉沖を震源とする大地震、首都圏直下型地震などの考えると、液状化対策は必要不可欠であると思います。 ■千葉県が発表している液状化予想マップへリンク また、地元の四街道市が発表している液状化マップでも、危険が予測されています。 赤い部分が液状化の危険を示す場所です。(PL値が15を超える場所) ![]() また、地元の官庁で、地質調査の資料がないか調べていたら、土木関係の部署に、地質調査資料があることがわかり、閲覧させていただきました。 その結果、付近の地盤は液状化の危険があり、実際工事でも液状化の対策が施されていることが判明しました。 ■ボーリング調査 こういった状況を、建て主のTHさんに相談すると、液状化対策については、徹底的な対策を取ることに快諾を得られました。 一方地盤調査には、さまざまな種類の方法があります。 一般的な木造住宅に用いられるスウエーデン・サウンディング調査は、簡易な方法なので、液状化の予測にはほとんど使えません。 そこで、今回は、液状化のチェックを行うために、ボーリング調査を行いました。 この方法は通常ではビル建築などに使われる地盤調査の方法であり、使われる機材も大がかりになります。 幸いお庭で調査を行うことが出来るスペースがあったので、調査を行うことが可能となりました。 ![]() ・やぐらと機材 ![]() ・地耐力とサンプル採取が行われます。 ![]() ・地盤下3メートル付近の土。昔の田んぼ跡。その下は砂質土の層で、液状化の危険あり。 ![]() ・現地の柱状図 地盤調査の結果、地下8メートル付近まで、地耐力がほとんど無い砂質土であり、なおかつ地下水位が-1.3メートル付近と非常に高いので、液状化危険が高い地盤であると判定されました。 従って、きちんとした杭または地盤改良を行う必要があることが判明しました。
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その6-おわり |
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