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33-外断熱工事(RC躯体)



外断熱工事(2005/07/09)UP

この計画では、RC躯体部分は躯体の外側に、断熱材を打ち込みタイル仕上げとしています。

断熱材は、炭酸カルシューム板T=35を躯体と同時に打ち込みという構法です。
炭酸カルシューム板の良いところは、燃焼しにくく、有毒ガスが出ないということと、タイルを直接張ることができるという点にあります。


外部は、炭酸カルシューム板の上に、モザイクタイルを直接張ります。

室内側は、蓄熱体として利用するために、打ち放し仕上げとしています。
鉄筋コンクリート構造(RC構造)の場合は、外断熱が有効にあります。躯体部分が蓄熱体だからです

内部空間は、RC躯体を蓄熱体として利用するので、効率よく、安定したエコロジカルな熱環境を得ることが出来ます。



外断熱 炭酸カルシューム板
横積みになっているのが、炭酸カルシューム板
黄色い型枠の上に貼っているのが見えます。

外断熱 炭酸カルシューム板
窓まわりの詳細

外断熱 炭酸カルシューム板
炭酸カルシューム板を外側の型枠として、コンクリートを流し込みます。
コンクリート硬化後は、断熱材は躯体と一体になり、それがタイル下地にもなります。


外断熱 炭酸カルシューム板
コンクリート打設後、型枠を取った状態。アイボリーの部分が断熱材。
タイル張りの下地になります。

外断熱 炭酸カルシューム板
同上。
上部はコンクリートが薄くしみこんでいるだけです。


外断熱 タイル張り
断熱材に直接タイルを張り付けます。タイル下地工事中


外断熱 タイル張り
タイル張りが終わった後。
上部は、鉄骨造。


外断熱 タイル張り
足場を撤去。白いタイルの下は、断熱材。



ただし内部に関しては打ち放しと言っても、

1,いわゆるベニア打ち放し型枠を脱型してそのままの部分
2,上記の仕上げに、塗装下地クロスを張り、AEP塗装仕上げとした部分。
3,杉板を型枠として、そのまま仕上げた部分

に分類されます。

外断熱 蓄熱体
この写真は、杉板型枠の打ち放し仕上げ。



ちなみに、3階の鉄骨造部分は、いわゆる外断熱ではありませんが、アイシネンという発泡系の断熱材を使っています。燃えにくく、有毒ガスを発生しないという優れものです。

アイシネン
アイシネン吹き付け

アイシネン
部屋内側は、防湿シートを張り、結露防止をします。