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その21-庇をつくる |
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今回は、少し工夫した庇(霧除け)を誰が、どうやってつくるかレポートしました。 工夫とは、薄く見える庇で、シャープな感じを出したいと思っています。 ![]() ・庇の詳細図です。構造用合板をサンドイッチにした構造です。 ![]() ・これから庇をつくる部分の見上げ。飛梁の上につくります。 ![]() ・大工の山下さんが、前もってパネルを組み立てる。 ![]() ・梁上に運び、取り付ける。 ![]() ・取り付け終わったら、防水紙を張り、大工仕事は終了。 ![]() ・板金の内野さんの仕事。 ・黒い紙はルーフィング。仕上げは、屋根と同材のガルバリウム鋼板 ![]() ・金槌、つかみ、木、物差しなど ![]() ・釘打ちする ![]() ・切断する。 ![]() ・噛み合わせたたきつける。 ![]() ・押さえるように、丁寧にしごく。 ![]() ・”つかみ”で、つかむ。 ![]() ・内野さんの親方。 この日は、大変冷え込んだ日でした。寒すぎて段々感覚がなくなって来るとのこと。ご苦労さまでした。 この様子は、12/25の不定期日記に書きましたので、以下に転記します。 2002/12/25:板金工事 寒い日が続きます。
昨日は、FT−HOUSEの監理に行きました。現場は雪が降りそうな深々とした寒さを感じました。丁度、内野板金の親方が、庇の板金工事をしていました。 板金工事は、ペンチのような”つかみ”と呼ばれる道具を使って、板金を折ったり、曲げたりと細かな作業が続きます。板金は、折り紙のように折り曲げを考え、また曲げた板金同士をかみ合わせたりと見ていると面白いものです。この”つかみ”という工具も、使う用途で何種類もあるそうです。 板金そのものもは鉄なので触ると、体温を奪われ、外気以上に冷たく感じます。 板金屋さんは、こんな日の屋外での作業は、大変です。親方によると、だんだん手の感触が無くなってくるそうです。コーヒータイムに、やっと手の感触が戻り、さあ仕事だと言っておられました。 一方、夏の炎天下では、逆に暑さで大変な作業になります。要するに屋根は、暑さ、寒さから守ってくれるのだから当然なのでしょう。 スレート系が流行し、一時少なくなった金属屋根が、最近盛り返してきているそうです。ガルバリウム鋼板が出回り、カラー鋼板の性能が上がったからでしょうか。ちなみに私の設計では、シャープな感じが出るので。金属系の屋根葺きが好きです。 今回は、ちょっと工夫して、スリムな庇が出来ました。乞うご期待。 普段屋根工事や庇工事は、目線より遙かに上で、危険な工事です。私達も怖くてなかなかじっくりお仕事を拝見できる機会が少ないものです。普段一般の方は気がつかない高所で作業をされています。 ![]() 完成。シャープな感じが出ました。 ![]() 下から見上げる。 ![]() 徐々に進む。お隣も上棟しました。 |
その21おわり |
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