![]() |
|
その15-大工山下さんインタービュー |
[ FT邸設計の記録目次へ] |
家づくりにおいては、クライアント、建築家、作り手(工務店、職人)が協力しあうことが必要だと考えています。しかし住宅雑誌などでは、建築家にはスポットライトが当てられることが多いのですが、職人が紹介されることはあまりありません。 今回は、この住宅を仕上げていただく職人を紹介していきます。現代において一般の方は、なかなか実際に腕を振るっている職人を、見ることは少ないのでは、と思います。 住宅をつくる現場が、どのようになっているのか、どんな職人がこの住宅をつくっているのか、インターネットならではのフットワークの軽さで、職人にスポットライトを当ててみます。職人には匿名の仕事ではなく、記名の仕事をしてもらいたいと思います。ここでは小さな『プロジェクトX』をイメージしています。 また、この職人の仕事ぶりが、ご家族や友人となどの広がりの中で、見てもらえると、新しいネットワークが広がると期待しています。 なお、当事務所における、インターネット利用の基本方針は、デジタル活用術をご参照下さい。 ![]() 大工ヒアリング 名前:山下友行 年齢:42才 家族構成:4人=妻、子供2人(娘) 出身地:東京都清瀬市 小さいときなりたかった職業 :自動車整備士 大工になったきっかけ :実家が大工で4代目です。小さな時から、現場や刻みの様子を見ていたので、自然に大工になった。ただし、実家は兄弟が継ぎ、自分は独立した。 学生時代のこと :工業高校、職業訓練学校を卒業した。19才の時、奈良の3重の塔の模型をつくり、都知事から金賞をもらった。つくることが好きだった。 ![]() 修業時代のこと :いわゆる親方の下に入って、修行を重ねたというやり方ではなく、基本的に一人で考え、腕を磨いて来たとのこと。基本的に全てを一人でこなすように心がけて来たとのこと。 しかし、親方は持っているとのこと。仕事の切れ目などに現場を見てもらい、アドバイスを受けているそうです。山下さんも、同様に、折りを見て若い人の仕事を指導しているとのこと。 また山下さんは、住宅が出来上がると、最後にご自分の娘さんに掃除をしてもらい、感想を聞くとのこと。これには素直に耳を傾けることにしているそうです。一般の人にどう見えるかを大切にしているそうです。 ![]() 思い出に残る住宅 :吉野杉を使った五寸角の住宅をつくったこと。 大切にしていること :『人に、どういう風につくったかを考えさせるつくり』 :『腕を見せる仕事』と『材を見せる仕事』を使い分けること。 趣味 :ラジコンの飛行機を飛ばすこと。これは本格的にやっている。バルサやカーボンを使ってつくっている。ただし、最近はあまり経費を掛けないように心がけているとのこと。 ![]() ・見せていただいたラジコンの飛行機 ![]() ・山下さんのスケッチ ・ ![]() (ボタンをクリックで、大工インタービューの動画が始まる。) 大戸の感想 :小山工務店の専務が一押しの大工の山下さんです。基本的に手元を置かずに一人で作業なさるそうです。有名建築家との仕事もあるとのこと。 私のとってもはじめてのタイプの職人さんです。これからよろしくお願い致します。 さて、今日の現場 ![]() キャベツ畑越しに見る 人参畑越しに見る ![]() 内部吹き抜け 以上です。 |
その15おわり |
|
|
|