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『谷町の煙突』 :1983年撮影
麻布谷町に取り残された煙突の上でのセルフポートレート。
私の出世作です。(「超芸術トマソン」所載)
ひた寄せる地上げの前に煙突だけになって残っていたお風呂やさんの煙突です。
現在アークヒルズとなった所ですが驚いたことに全く同じ場所にサントリーホー
ルの煙突ができています。
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「鈑金塗装」 : 環状7号線 杉並堀ノ内
塗装屋さんの看板もいつでも自分で直せると思うせいか芸術類似物質化している例が多く見られます。 マスキングの切り抜きと思われる書体もおもしろい。
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「イスラミック接着剤」 :名古屋駅前
おそらくイラン人の出稼ぎの人が無意識のうちに仕上げたカリグラフィーです。
左の看板は元のコカコーラの独特のラインが顔を出しています。
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「井荻駅の梱包芸術」 :西武新宿線井荻駅
朝しかやっていない新聞スタンドです。こういうものと出会うと「ああ、お前はこうして
俺と出会うために待っていてくれたのか」と、いとしい思いに包まれます。
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緊縛されたコーン :2001年12月撮影
新宿歌舞伎町にありました。
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「?」: 2002年6月 墨田区
壁を塗り替える途中で「芸術心」が生まれてしまったのでしょうか?
塗り残した文字にわざわざ赤いペンキでつぎ足したものと思われます。
この物件については全く成因の見当がつきません。
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百人町住宅の給水塔: 2000年8月撮影
新宿百人町の都営住宅は 棟と棟の間に木が生い茂って
境目のはっきりしない、いいかげんな感じがとても好ましい
所でしたが、そのような状態は行政にとっては到底がまん
のできないところでしょう。
この給水塔の周りは既にリニューアルされてしまった地域ですが
不思議にこの給水塔だけが取り残されているのです。
どうも何かの機能を有しているようですが無くなってしまった旧
アパート群のモニュメントの様な感じもします。
屋上に火の見のようなものが付随しています。
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伊皿子坂の原爆タイプトマソン:2002年8月撮影
ビルに沈んでいく東京の町並が影のように焼き付けられて残されています。
お店はやっていないようですが、家からおばさんが出ていらっしゃるところ
を確認しました。
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食い込んだ屋根
手前に伸びた棟が壊され、むこうの家の屋根に屋根が食い込んでいた跡が保存されています。1〜2mほどの巾で残った家の中に何があるのかは謎のままナマコトタンは給水塔の影を映し出しています。
あるいは遺産相続で「オレの相続分は壊さないからな」と揉めているのか?等と妄想は深まるばかりです。 今年の台風の後手前の棟はさらに高さが半分に改造されました。
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豊玉住宅の壁:
2001年7月撮影
住民が自分でヒビを補修し色を「合わせ」無作為にハケを走らせた
行為が美しいマチエールとなって自生した草花を街角に展示しています。
このように美しくなったころあいの壁が落書き小僧に狙われてしまう
のが近ごろの嘆かわしい風潮です。
何故発見したものを観賞して楽しむことができないのであろうか。
マチエールを自前で作る労を惜しむのか。
全く効率主義で困りますね彼らは。
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待機する箱:2002年9月撮影
中杉通り 阿佐谷北 で現在使用中の押しボタン式信号機のスイッチ。
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「猫とかかと」近所のアパートの塀についている戸当たりをある日近くで見て見たらゴムのかかとを釘で打ち付けたものだった。(下に続く)
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その瞬間頭の中で地面が壁に転換した。(横に並べて交差方または平行方で見ると立体視ができます)
2005/05追加
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「新宿さくらやの前の切り株」さくらやのコーポレートカラーのテープが巻いてある。
2005/05追加 |