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04:設計者の選択方法

設計者(建築家)と家づくりをしたいと希望するものです。

設計者の知り合いはいませんので、困っています。
設計者を、探す方法を教えてください


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クライアントが、設計者を選ぶ方法は、いくつかあります。

設計者の立場から見て、一番うれしい選択方法は、直接指名されて設計を依頼されることです。

 実際には、建築家と出会うには、

A:身の廻りの人から、紹介してもらう方法

B:雑誌やインターネットなどの住宅メディアを利用する方法

C:プロディユース会社などの仲介業者、建築家紹介業者を使う方法

 Aについては、身の回りの人で、良い建築家に巡り合えて、家作りを成功させた人から紹介してもらう方法ですので、一番安心して頼めると思います。
建築家の選択は、作品だけでなく、何処まできめこまかく対応してもらえるのかも重要です。
友人などの実体験を聞くことが出来るので、非常に安心です。
でも、なかなか廻りにそう言った人がいないケースも多いと思われます。

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そういった時に、インターネットや住宅雑誌などから気に入った建築家を探す方法がBです。
メディアを通して、気にいったものが、巡りあえた場合は、一つ有効なの方法です。
特に設計作業は、長期間、そしていろいろな突っ込んだ相談が必要ですので、建築家との相性を十分確かめてください。

はじめは、メールとのやり取りで相談をはじめ、気にいれば、直接会って相談なさることも一つの方法だと思います。

ただし、インターネットや雑誌の情報は、ご自分の目や体験と通して、正しく判断することが大切です。有名雑誌に取り上げられていると言っても、そのまま信用できるかというと、必ずしも、そうではありません。設計という作業は長期にわたり、つきあいも深いものになるので、相性が合わなかったりすると問題があります。デザインも大切ですが、きちんと人間的な相性を見極めてから依頼するべきだと思います。

また、建築家は、良い意味で職人気質を持っており、指名されることをとても名誉に思っています。そう言った意味で、職人気質を上手に利用することも、一考に価すると思います

最後のCのように、プロディュース会社などを通して、建築家を紹介してもらう方法があります。
最後まで、建築家を決めかねている場合などに有効な方法です。
ただし、中間に業者が入るわけですから、トータル費用が、増えることは、言うまでもありません。
その場合、必要な費用がきちんと算出されているプロディュース会社は、良心的です。
しかし、経費は無料であることを謳い文句にしている会社を多く見かけますが、その場合、建築家や工務店からバックマージンを取って経営が成立しているので、トータル費用がグレーになります。


結局上記のようなシステムを一通り理解してから、自分にあった最適な選択方法を決めることが必要だと思います。

それでも、決めかねる方は、多分建築家との家づくりに向いていないかもしれません。(大戸浩)

(参考)
住宅プロデュース会社について
住宅メーカーとの家づくり