オンライン設計室
Vol.04:地盤調査
(2016.09.15)
設計がおおよそ完成し、既存建物解体の後に現地で地盤調査を行いました。
下町地域の地盤は一般的に悪いことが多く、支持地盤とできる層は、おおよそ地下30m程度になります。
ただ、鉄骨造3階建て程度の計画では、杭と周辺の摩擦力で指示する摩擦杭という選択肢があります。
上部の建物の規模や重量などの検討が必要になりますが、短い杭を建物下に数十本打設し、摩擦力を使って建物を支持する方法です。(摩擦杭の事例M_Whouse)
今回の計画は、近隣データを参考にこの摩擦杭を想定して設計を進めているので、現地での地盤調査の結果を確認し、杭の仕様を再検討する必要があります。
標準貫入試験の調査深度は20m、中間層で液状化の調査も行います。
調査の結果は、土質・層厚など、ほとんど近隣データと同じものでした。
5.5mの摩擦杭を、建物下に40本打設する計画で進めることになりました。(森川)