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NO.54_TY-HOUSEができるまで

Vol.02:基本計画をまとめる

(2016.0830)

■地盤の状況
地盤調査会社から入手した近隣地盤データによると、表層から33m付近までは耐力の少ないシルト系の層が続き、その下はN値50以上の支持層が出てきます。
今回の計画では、建物のボリュームや予算、立地条件など様々な面から検討した結果、シルト層の摩擦力で耐力を得る摩擦杭工法が適切であると判断しました。
また、液状化については、危険性が比較的少ない場所であると予想されます。
最終的には、既存の建物解体後に、現地でボーリング調査を行い、再度検討が必要になります。

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近隣のボーリングデータ。今回は摩擦杭(青色)として計画を進める。

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摩擦杭

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ピンクは液状化の危険性が高く、緑は低い。黄色はその中間。比較的液状化の危険は少ない


■住宅のプラン
TYさんの要望とスケッチを参考に、住宅のプランを提案しました。
TYさんの意図を考えて、設計者としての経験から使い勝手や安全性を考慮して基本プランを作成しました。

・タップスタジオはできるだけ矩形に近い平面とする
・玄関ポーチを設けてアプローチにゆとりをつくり、自転車の置き場に利用する
・道路側にポスターなどをディスプレイできるスペースを作る
・住宅は内階段として計画
・環境の良い南側と採光の取れる3階に個室を3部屋設けて、個室の充実をはかる

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このプランをたたき台として、プランを詰めていきます。(森川)