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NO.32_YN-HOUSEができるまで

Vol.02:耐震補強・リフォーム計画

(2007/12)

計画の方針(2007/12)



■耐震補強の方針

・補強前の状態
昭和54年竣工の、住宅金融公庫仕様の住宅である。
当時としては、グレードの良い住宅であるが、建築基準法は改正されており現在の基準には合わない。

耐震診断を行ったところ、1階の耐震壁が少々足りないことが判明した。
基礎に関しては、くい打ち工事が施されており、また当時としては少数派である鉄筋コンクリート基礎を採用しているので、構造体としては良好である。






?補強計画の方針

老後のお一人住まいという前提で考えると、今後利用度が高い、1階の居間・台所を中心に補強することが、良いと判断し、補強計画を進めた。

1,内部の耐震壁を増やし、また耐震補強用のタイガーグラスロックボードで、バランスを確認しながら壁剛性を高めるようにした。

2,解体後に一部設計図通り施工していない部分があることが判明したので、肉眼で確認した部材で、構造計算をやり直している。図面上には筋交いが入っているのであるが、実際にはなかったものがあったので、追加で補強したところもあった。(構造計算書を参照)

3,外部から、土台、柱、筋交い廻りの補強を行った。






?リフォーム計画の方針

老後を、一人で住むための住宅なので、1階のリビング・キッチン・寝室をコンパクトに結びつけ、住みやすい住宅づくりを目指した。

絵画を多く所持されており、それらを飾るスペースを計画的につくった。
老後のすまいですが、住宅のインテリアを楽しむことなども大切なことです。=楽の住処





設備的には、断熱的な性能を上げ、キッチンセット、床暖房新設、照明などの整備を行った。