オンライン設計室
Vol.04:耐震補強計画
(2007/11)
耐震補強計画(2007/11)
■耐震補強計画概要
・既存木造住宅は、現状で耐震構造評点が、0.4程度であり、地震時に倒壊の危険があります。
・そのため、まずは評点を1.0以上確保するような補強計画が必要です。
・ただし、補強の方法は、新しい2世帯住宅が必要としている生活を包含するような計画が望ましいと思います。
・○○区の耐震補強工事補助金制度の活用を前提とした計画。
1,瓦屋根を金属屋根に変更する。
・重量の思い瓦屋根から、軽いガルバリューム鋼板屋根に変更
2,無筋基礎の補強
・鉄筋コンクリート基礎を既存の無筋基礎に抱き合わせる。
・隣地が迫っており、工事は内側から行う
3,耐震壁を追加補強を行う。
・筋交い、及び面材により壁倍率を確保
・1階と2階の壁ラインをそろえるため、壁を追加する。
・剛性の全体バランスを考えた配置
4,床面の剛性を確保
・既存荒床を、構造用合板で補強し、水平面の剛性を向上させる。
5,接合金物類
・現在の基準にあう金物類を追加補強する。
以上の計画で、構造計算(一般診断法)ですると、数値は1.10となり、基準をクリアーするすることになりました。
耐震補強は、ただ単に構造壁を増やせば良いというものではなく、生活パターンつまりプランニングと密接に関わるので、両者を総合的に考えた計画が必要になります。