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NO.23_YA-HOUSEができるまで

Vol.03:『楽の住処』とは

(2006/冬)

ディスカッションを通して(2006/冬頃)
その後yaさんのご自宅に何度か足を運び、新居についてディスカッションを重ねました。
すでにお孫さんがいらっしゃるyaさんの住まいの目的は、老後を楽しく、安全に暮らすと言うことです。
このような家を、子育てする家と比較して、終の棲家と呼ばれています。
ここでは、原点に立ち戻り、終の棲家の設計方針をまとめてみました。

旧宅/終の棲家
敷地の裏に立つ、大きな楠の木。
旧宅よりも、yaさんよりも長老。


『楽の住処』とは,老後を楽しく、そして安全にかつ楽に暮らす家

?老後を楽しく

『楽の住処』は、老後を快適に過ごすための住まいである。
一般的には、住宅イコール子育ての家というイメージがある。
しかし楽の住処は、生活の目的が子育てであった時代が終わり、老いていく時代を楽しむための住宅である。

老人の家だからと言って、地味につくる必要はないと思う。
強く表現することも出来るし、おとなしく表現することも出来る。
もっと自由で良いのではないかと思う。

老人は経験豊富であり、ものを見る目が豊かだと思う。
時には、老後の新しい自分を発見するために、思い切った表現を試みても良いと思う。




?安全に、かつ楽に暮らす(バリアーフリー)
 1,『明るさ』に対する配慮
 ・自然光
 ・夜間照明の明るさ

 2,『重さ』に対する配慮
 ・建具の重さ、滑り具合など

 3,『高さ』に対する配慮
 ・段差=転倒
 ・エレベーター
 ・ゆったりした階段
 ・玄関まわりの配慮

 4,『寒さ』に対する配慮
 ・輻射熱暖房
 ・断熱性能
 ・室内温度の一定化

 5,『暑さ』に対する配慮
 ・自然通気
 ・屋根裏換気
 ・散水屋根

 6,『分かり易さ』に対する配慮
 ・ユニバーサルデザイン



?建築は住み継がれる
・人の寿命より、建物の寿命の方が長い
・可変性を持たせる。
・町に対する配慮
・次に住む人を考えて。



スケッチ/終の棲家