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NO.13_FT-HOUSEができるまで

Vol.18:工務店インタビュー

(2002/12/03)

[2002/12/03]小山工務店インタビュー


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今日は、今回工事を請け負っている、小山工務店・専務にお話を伺った。
小山さんは2代目で、大学の建築学科を卒業後、大手ハウスメーカー、設計事務所を経て、実家の工務店に戻り、現在は専務でご活躍です。

名前:小山勇二
年令:39才

経歴:大学卒業後、大手プレハブ住宅メーカーに就職。あまりに、機械的、サラリーマン的な作業に、やり甲斐は見いだせなかった。
ここでは、新卒なのに、1ヶ月に10棟ほど担当して、かけ持ちで現場を回っていた。
職人は、サラリーマンのように、機械的に仕事をこなすだけ。住宅は、建築ではなく商品のような扱いだった。
つまらないので、数ヶ月後には退職。
この件で、大学の研究室には迷惑を掛けた申し訳なかった。



設計事務所:大手プレハブメーカーの次は、役所の物件が多い設計事務所。
いわゆるバブルの時代だったので、ここはあまりに忙しかった。
登山するわけでもないのに、はじめに寝袋をもらい驚いた。
しかしここは、楽しかった。数年間勤務。



会社では、設計を担当するので、手はパソコン向きで非常に綺麗。

小山工務店:戻ってきた当時は、まわりに認められずに困った。年功序列など保守的な世界を実感した。
地元密着型のやりかたでやってきた。

大切にしていること:人に頼まず、自分が出来るだけ現場を見ること。
だから会社は大きくしない。
この考え方に技術屋魂を感じます。(大戸)

これからの住宅のこと:生き残るために、危機感を持っている。以前のように営業を待っていてはだめ。
これからの住宅は、デザイン性が必要。展示会、建築家との家づくりなどを考えている。

下職(職人)との関係:下職は、大切に育てていきたい。特に2代目の業者を増やすようにしている。
ただし、もたれあいは禁物で、常に刺激があるような環境をつくる努力をしている。




これからのスタイル:オーソドックス。どこかに偏って強調するのではなく、創意工夫して、バランスを大切にしたい。だから会社を大きくする必要はないと思っている。


感想(大戸):技術屋としての頑なさと、設計者としての柔軟さの両面を持っている人柄です。ものづくりに関わる、職人、設計者、施主を大切にしてくれる姿勢には、好感が持てます。

また、現在の建築界に危機感を持ち、地元の職人とともにつくり、また育てることを大切にしている姿勢は、見習うべきものがあります。褒め過ぎか(笑)







出窓製作中の山下さん。


真剣にメモする山下さん


サッシュの調整(大沢建具)


今日の現場
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