オンライン設計室
Vol.12:鉄骨階段の取り付け
今回の設計では、鉄骨フレームの階段に木板を取り付ける仕上げです。
鉄骨フレームを使うのは、階段全体を、スリムでかつシャープに見せるためです。
鉄骨フレームは、100?を超える重さですが、人力で運び込まれました。
鉄骨でつくられたささら桁と段板の上に、木製の段板を取り付けます。
鉄骨の堅さと、木板の柔らかさを計算して、上り下りがが心地よい階段を目指しています。
手摺りは、現場で溶接加工され、手作業で加工仕上げられました。
その加工の様子は、見ていて面白いものです。
組み立て、溶接、切断の研磨の作業を、鍛冶屋職人がこなしていきます。
・鉄骨階段図面の一部
・まずはささら桁と段板でつくられたフレームを固定します。
・上からの見下げ。
・廊下の手摺りを固定します。
・同上
・手摺りを現場溶接します。
・端部を調整
・端部のコーナー材を調整し、溶接します。
・溶接後、手摺りの強度が増します。
・階段が完成。後は木製の段板を張ります。
・裏から見る。
・工事をしてくれた大宮さん。
・電気工の魚田さん。何年も”オオタ”さんと思っていました。
・大きな体で、難しい作業をこなす。
・中庭を見る。
・大分出来上がってきました。
・大工が木枠の加工をしています。
・ヒノキのフローリング張り。ヒノキ特有の良い香りが心地よい。
震災後、約3週間ほど経過して、現場の雰囲気も、平常時の落ち着きを取り戻しつつあります。
資材不足にも関わらず、工務店の配慮で、工期の大きな遅れが出ないで済むようなので感謝しています。
落葉樹が芽吹き、桜が開花しつつあり、春の気配が、地震で停滞してしまった気分の一新を後押ししてくれるようです。
・桜の古木の幹に咲く。