2013年12月 8日
町に開く"下町の家"
2つ下のブログで、KH-HOUSEのことを書きましたが、つい先日NO29.KT-HOUSEで、松本さんのピアノ演奏と、ハモニカ奏者のミニライブがあると聞き、伺ってきました。
KT-HOUSEの地下音楽室は、基本的には、ジャズピアニストの松本峰明さん宅のピアノ室ですが、友人や近所の人に集まってもらってちょっとしたライブも開くことができるようになっています。
ここでは、月に1,2回程度の週末に、ライブが開かれているようです。
当日行われた松本さんのピアノ演奏と、彼の友人であるアメリカ人のハモニカ奏者とのミニライブは、観客との一体感を感じることが出来、とても楽しいものでした。
設計者としては、このような人を招くことが出来る小さなスペースは、下町の家の要素として、とても大切だと思っています。
つまり郊外住宅に一般化しているような自閉的なすまいではなく、常に町に対して開き、関わることが、楽しいまちづくりにつながる大切なポイントと考えられるからです。
町に対して開くこと、つまり町に何らかの形で参加することを、都市の住宅は見失ってしまったと感じています。
以下撮影:飯村昭彦
ちなみに地下室には、広い玄関土間を経由して、アプローチするのですが、この土間にもちょっとした展示スペースがあります。
当日ここで、犬の洋服の展示即売会が開かれていました。
ここのスペースは、道を通行する人からも、見えるように設計してあり、小さいですが町に開き、楽しさを表現しているものだと思っています。
撮影は、写真家の飯村さんに御願いしました。
■住んでみて/別冊TAIKEISHA VOL:08 KT-HOUSE へリンク
投稿者 ooto : 2013年12月 8日 12:21 ツイート