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2013年5月12日

板金工の活躍

アーケードの屋根がついた商店街を歩いていると、あまり目線を上に、つまり商店街の町並みを鑑賞することがほとんどありません。

実家の隣町である”横須賀・上町商店街”を先日歩いていると、アーケードによってほとんど目にすることが無くなった、昔の面影を再確認しました。

私の子供のころ、つまり四十年以上前にはアーケードはすでにありましたが、町並みなどに興味は湧かず、どのような状態だっだか記憶はありません。

ただ現在でも、木造建築の道路に面した立面だけを、当時の見事な板金で仕上げられたお店をいくつも、見付けることが出来ます。

主に銅板を加工して、いろいろな壁面をつくっていて、おそらく秀でた板金工がいたのだと推測されます。

ちなみに現在自分の設計している住宅も、板金屋さんの力を借て立面をつくっているので、余計このような立面に興味を覚えます。
例えば、NO.25_KN-HOUSE,NO.41_T-HOUSE,NO.44_OM-HOUSEなどです。
 

特に現代の住宅のほとんどはサイディングなので、均一なノッペラボウの町並みには嫌気が差します。

おそらくこのように、ある地域の町並みは秀でた、例えば秀でた腕をもった左官屋さん、板金屋さん、瓦屋さんなどがいて、特色ある町並みをつくっていただのだと思います。

すでにこの商店街も、シャッター通りになっていて残念なのですが、一昔の懐かしい風情を持つ町並みを、もっと売り込んででも良いのではないかと感じました。

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・アーケードの上が、銅板板金仕上げ

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・お店は、お祭り用品店

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 ・菱葺きなどもある。

投稿者 ooto : 2013年5月12日 14:31