住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

墨田区に建つ鉄骨3階建て住宅。60歳代の夫婦が老後を楽しむための楽の住まい。
-Vol.5-
都心回帰の家(老後の家)
- YA-house -
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5.引越と荷物と収納

引越が趣味、という人も稀にはいますが、多くは仕事の関係でやむなく引越を繰り返します。
YAさんも、そんななかの一人で、国外への赴任も含めると、これまでになんと11回も引越をしてきたそうです。30年としても平均して3年弱で引越、という計算です。こりゃ大変。。。

でも引越が多いと、荷物の移動も多くなるので、できるだけ不要なものをもたないシンプルな生活になるのがメリット、と思っていたのですが、YA家はそうでもないようです。

「荷物が多いので、大戸さんにはできるだけたくさん収納をつくっていただいたんですが……」

まだまだ足りないご様子でした。
YA邸の収納は、基本的にニッチ利用。階段下などのわずかな空間を収納として活用しています。階段脇の本棚などは相当な収納量になりそうですが、数年前まで大学で教えていた教授の蔵書量を舐めてはいけない、ということでしょう。

しかしそうはいっても、家のなかが散らかっているように見えないから不思議です。おそらくご夫妻とも、几帳面な部分と適度なラフさを合わせもっているのでしょう。

 

広々と暮らすために「大切なもの」を捨てる必要はありません。でもせっかくの新居ですから、古いモノで埋め尽くしてはもったいない。そのサジ加減が大切です。

 

古い家具も含めてモノに囲まれて自然に暮らす。
それは、新しいことに迎合せず、といって古いことにもこだわらない、融通無碍なご夫妻の生き方を示しているようにも見えました。

YA-HOUSEの出来上がるプロセスは、
<建築計画網・大系舎 HP><オンライン設計室><No.22 YAさんの場合>
を参照ください。  

 

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