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住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

新宿区に建築された、地下室付RC構造の住宅です。 施主がピアニストであり、多くの人が集まります。 16坪の狭小地でも快適に過ごせます。
<Vol.7>
地下音楽室付/狭小RC住宅
- KT-house -
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4.ピアノ室のつくりかた

 

地下室は寒くない、ということはわかりましたが、KT邸の地下室にはもう一つ課題が。
それはプロのミュージシャンであるKTさんが演奏するピアノ室であるため、音響に対する配慮が求められたことです。



再びで恐縮ですが、私の実家の、冬超寒い半地下もピアノ室。
設計段階では、設計者とともにヤマハの防音関連のショールームみたいなところに行ったりして、一応研究はしました。
が、結局、満足のいく音環境にはなっていません。果たしてKT邸は……。


これも結論から言うと、とってもいいのだそうです。
プライベートのコンサートを開くと、「特別な音響設計をされたんですね」と感心して帰る人もいるとか。

大戸さんに聞いたところ、音響設計に詳しい知人に相談して遮音、吸音などについてアドバイスを受けたそうです。
壁は上階と同じOSB仕上げ、一部コンクリート打ち放しですが、天井には一般の住宅では見られない吸音材が張られています。

天井で吸音し、ボードが適度に反射と吸音、コンクリートが反射、といった感じでしょうか。
ただし、「それほど本格的に音響設計をしたわけではないので、音がいいとしたらマグレかな」(大戸さん)とも。

マグレかどうかはともかく、個人的にはKT邸地下室の成功は3m近い天井高にあると思います。
面積としてはわずかでも、高い天井によって、音を心地よく響かせるのに必要な空間ボリュームが確保されたのではないでしょうか。


これには、階段室と地下室を区切らず、階段を地下室に一体的に取り込んで、1階で仕切るというプラン的な工夫も効いているようです。

音は、地下だけでなく、階段上の吹抜けまで回ることが、反響面でよい結果に結びついていると思います。

なにはともあれ、プロのミュージシャンに認められた音環境をつくりだしたのは、すごいことです。拍手! 

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