住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

横浜郊外の、住宅地に建つ木造2階建て住宅です。土地探しからはじめました。
-Vol.6-
シンプルな家
- KN-house -
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3.土地選びの直感、設計者選びのひらめき

 

 土地を探すのは、設計者を探す以上に大変なこと。
以前、このコーナーのNA-HOUSEでも紹介しました。KNさんたちも、かなりの数を見て回ったそうで、その一端は、オンライン設計室でも紹介されています。

 今回、お話を聞いておもしろかったのは、ご主人の「なんか違うなぁ」という印象。土地を見に行って、たとえ奥さんが気にいっても「なんか違うなぁ」と感じると、買う決断ができなかったそうです。
 土地選びに限らず、ノウハウ本にはチェックリストが満載です。押さえておきたいポイントをリスト化し、不備がないかを確認するにはとても便利。ただし、それはあくまで最低限の項目です。同じことは、例えば大戸さんのような建築の専門家に相談してもいえるはず。専門家が見てくれるのは、家を建てるのに不備や不都合がないか、ということであって、その人や家族に適しているかどうかまで、わかるものではないのです。それはやっぱり自分たちで判断すること。そのとき大切なのが、「感覚」なのではないでしょうか。
  ただ、やっかいなことに「感覚」には根拠がありません。
  「なぜ嫌なの?」と問い詰められると、明快に答えられないでしょう。その曖昧な答えに少しでも自信を得るには、たくさんの「体験」が必要です。たくさん見て、感じることを繰り返すなかで、いわゆる「勘」が働くようになるのだと思います。 KN夫妻が、大戸さんが設計した家に興味をもったきっかけは、NA邸を紹介するテレビを見たことだそうです。でも、それで飛びついたわけではなく、雑誌などでもいろいろ見ているなかで「この感じ、いい」と思った家が大戸さんの設計したものだった、という偶然とも運命的ともいえる出会いを経て、大戸さんに設計を依頼することになりました。

土地探しも設計者探しも、たくさんの経験が確かなひらめきと直感をもたらしてくれるということでしょう。

KN-HOUSEの出来上がるプロセスは、
<建築計画網・大系舎 HP><オンライン設計室><"シンプルな住宅"No.25 KN-house>
を参照ください。  

 

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