住宅とは、”モノ”と”コト”の織りなす総体です。
■住宅とは、完成した姿としての”モノ”の側面とともに、それが作られ、住まわれていくプロセスという”コト”の側面が切り離せない多様な総体です。しかし、住宅の商品化や工業化が進み、また建築家自身の専門化や商品化が進んだ結果、人は住宅を、経済や技術、美学などの単一の物差しでしか測れなくなったように思われます。
■住宅には”多様で豊かな全体性”を取り戻す必要があると感じています。そして建築家は住宅に”全体性”を取り戻すためのキーパースンだと感じています。住宅の全体性を取り戻すためには、住宅の”モノ”としての側面だけでなく、プロセスとしての”コト”の側面に対して意識的にデザインする必要があり、そのためには新たな設計手法が必要だと思われます。そのための有効なツールがインターネットというメディアであると考えています。
■インターネットというメディアは、住宅設計に活用できる以下のような特性があります。
1,多様な人や情報をネットワークし、コントロールできる”コミュニケーション・ツール”である。
2,建築家が自由に、直接的、即時的に表現できる”自前のメディア”である。
3,建築家が、多様な情報を統合化し、それを表現出来る”デザイン・ツール”である。
■現代は、”モノ”と”コト”の境界が曖昧になり、”コト”もコンクリートや木材と同様にデザインされるべき重要な素材であると考えられます。従ってインターネットの特性を住宅設計に応用すれば、建築家は住宅における”モノ”の側面だけではない、建築プロセスなどの”コト”の側面を含んだ総合的なデザインが可能になると感じています。
■”コト”も”モノ”と同等にデザインされ、表現されるべきであり、インターネットはそのための重要なツールです。そして”モノ”のデザインと、”コト”のデザインの相乗効果が、住宅の全体性を回復するためのエネルギーを加速すると思います。
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FT-HOUSEの詳しいレポートは、オンライン設計室no.13のFT−houseをご覧下さい。
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