23,結局、何のためのITか



ここ数年、ITを活用した家づくり、建築について様々な試行錯誤を行っている。

しかし結局、何のためにインターネット家づくりに、ITを活用するのか。そのような素朴な疑問について、すっきりした答えが無かった。

しかし最近一気に単純な確信が沸いてきた。その答えは、『等身大の家づくり』ということである。等身大の家づくりとは、自分らしさを生かしたものであり、自分を越えた誇大なものでもなく、自分らしさの延長線のなかにある家づくりである。

その大きな理由の一つは、インターネットというメディアが、情報を発信する立場から見れば、自前のものであると言うことである。インターネットは、自前のメディアであるから、自分らしい表現が可能である。一方、マスメディアを使えば、その権威や力で自分以上のものを相手にアピールすることが可能である。ここでは、広告効果を利用し、1の自分を100にも1000にも誇大に、強力にみせることを目指す。しかし、インターネットというメディアの本質は、真実を表現することであり、1の自分を限りなく、1に近く表現することに意味があると思う。同様に情報の受け手の立場の立てば、自分にとって一番必要な情報を、直接選ぶことが出来る。

そして以上のような個人的な立場の送り手と、受け手が出会うことで、等身大の家づくりが可能になると思われる。当然であるがこれらのことは、これまでのマスメディア時代には不可能なことであった。

しかし、このような時代は、大変なメリットがある一方、デメリットがあることも十分意識する必要があると思う。それは、情報の受け手も、発信者も非常に個人的な出来事になってしまうことである。つまり、客観性をどのように保つかということは、十分意識しなければならないと考えている。
(01/09/11)

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