21,カメラ付き携帯電話の可能性

設計者や施主の次元においては、デジタル革命が、急速に進んでいるが、一般住宅の工事現場においては、デジタルなコミュニケーション・ツールの普及は、あまり進んでいないのが実状のようである。ここでその原因を考えながら、現場向きの携帯デジタルツールを考えてみたい。
住宅の現場では、多くの場合現場事務所がないので、パソコンを現場で使うことはほとんど不可能である。例えばデジカメを持っていても、設計者や施主に送るためには、会社に戻り、パソコンを使って、いくつかの操作手順を踏まないといけない。デジカメで対象を撮影し、パソコンに取り込んで、画像ソフトで加工して、メールに添付して送るといったことは、多忙な現場監督にとっては苦痛であると思われる。しかしこの点は近年、カメラ付きの携帯電話が出回るようになった。また次世代型の携帯電話では、データー通信速度が飛躍的に向上するので、動画さえも簡単に送受信できると言われている。要するに複雑な手続きなしで、画像が送受信できることがポイントなのであろう。
また現場を中心とした、設計者やメーカーなどとの図面によるコミュニケーションという面から考えると、ファックスの送受信がペーパーレスで簡単に出来ることがポイントであると思う。事務所のファックスから、出先の携帯デジタルツールにデーターを送れ、また携帯デジタルツールから、簡単なスケッチを事務所のファックスに送ることができることがポイントだと思われる。ちょっとしたスケッチ、納まりの図面などをファックスを介して送受信できると非常に便利である。
このように考えると、現場用デジタルツールのイメージは、以上の機能を持ちながら、携帯性と画面の大きさのバランスを考慮してデザインされたものと言うことか。思い切り、現場用に機能を特化して操作をシンプルにして、なるべくコンパクトなサイズにつくれば、現場でもっと活用される携帯デジタルツールになるような気がするのだが。
建築知識01/09号より(01/09/11)
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