16,ポータルサイトについて

最近、いわゆる住宅のポータルサイトと言われる、住宅情報提供サイトが幾つも立ち上がってきました。
これらの現象が、品確法や性能保証制度などが、施行されたことと関連があるようです。
一般の方を対象に、より詳しい住宅情報を提供したり、設計事務所や工務店、ハウスメーカーを紹介する意図があるようです。

私は、建築家ですので、直接関係があるのが、設計事務所を施主に紹介するといったサイトです。当事務所にも、こういったいくつかのサイトから、登録のお誘いのメールが良く届きます。

その建築家紹介サイトをよく見ると、建築家を中心にして建築家の役割を大切にしているところや、また建築家を商品として使っているところ、などいろいろと差があるようです。
結局、そのサイトの特色の差は、どこから運営費用を捻出しているのかという点が関係していると考えています。

まず、建築家を商品として扱い、施主と建築家のお見合いが成立したら、建築家から仲介費用を取るサイトがあります。私は、こういったサイトは少し不自然な気がします。なぜかと言いますと、建築家は、家づくりのコーディネーターとして、きちんと設計料を施主からいただいて余裕を持って設計を行わないと、良い家づくりは出来ないと考えているからです。
こういったサイトは、建築家はデザインだけ専念していれば、後は自社で家づくりをコーディネートしていくと豪語している点が、少々怪しげです。


一方、建築家を大切にしているサイトもいくつか見ることが出来ます。そういったサイトは、もう少し大きな家づくりの枠組みの中で、よりよいものを目指していたり、流通革命を、目指していたりといろいろです。


しかし基本的には、情報は、受益者が費用を払うべきだと考えています。基本的には、施主が有益な情報を受けるのであれば、施主自身が捻出するサイトが望ましいと考えています。
ただでさえ、家づくりに手間がかかり、設計に時間を割くことが難しくなっている現状の中で、これ以上建築家から費用を捻出するのは、かえって家づくりを困難なものにしていくような気がします。
要するに、より良い住宅にするためには、中間マージンを極力排除して、透明な家づくりが必要な訳であり、インターネットはかなり強力な武器になるはずだ考えています。 建築家も、インターネットはこれまでのマスメディアとはかなり異なったメディアであることを意識する必要があります。
結局、私達建築家も、ポータルサイトに登録するときは、きちんとそのサイトの特色を見極める必要があると思います。下手をするといい加減なサイトに登録することで、誤解を受けることも発生してくると思います。


要するに、建築家はにとってもっとも大切なことは、自分の考え方や、家づくりの方針をしっかりと見据えて、登録するサイトを選別することが必要になってくると思います。今は混乱期であり、先を読むことは非常に難しい時代でもあります。 最終的には、もしそのポータルサイトが消えても、自分のHPは残らなければならないので、自分のHPを充実させることが最重要だと痛感しています。結局インターネットというメディアは、建築家がはじめて手に入れた、自前のメディアということを忘れてはならないと感じています。(00/11/17)

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