12.手間が掛かるコミュニケーション


最近ではかなり減ってきましたが、比較的インターネットを利用することが少ない方に多い誤解があります。その誤解の内容は、大雑把に言えば、インターネットを使った家づくりは、機械的で、人間不在ではないかということです。

ところが、一度インターネットを使った家づくりを体験してみると分かるのですが、その非人間的なイメージとは全く逆で、実際はとても人間的なものなのです。インターネットを介した、コミュニケーションとは、相手も人間です。ですから、人間が不在なのではなく、まさに人間相手の、コミュニケーションなのです。そしてその点こそがインターネットを介したコミュニケーションの非常におもしろく、可能性がある点だと私は考えています。

ですから、人間相手であるので、手間がかかるのは当然のことです。ましてはコンピューターという新しい道具を使ったコミュニケーションですので、それを使いこなすことは大変です。私も日々試行錯誤しながら、インターネットについて勉強しています。

そんな経験からいえることは、インターネットという道具だけをあまり特別扱いしないことが大切だと感じ始めています。確かに、インターネットというメディアは、これまで述べてきたように革新的な道具です。しかし、どんなに革新的で便利でも、ファックスや電話と同等な仲間であり、それぞれのメディアには長所や短所があることは当然のことです。
同じことを伝えるにも電子メールより、電話を通した肉声のほうが何百倍も真の意味で意図が伝わることは多いと思います。
一方、わざわざ電話するよりも、電子メールであるほうが、効率的なことも多いのも事実です。
それぞれ、場面や状況に合わせて、最良なツールでコミュニケーションを行うことは重要だと思います。

これまでの経験で、インターネットを使ったコミュニケーションで失敗するケースは、インターネットだけのコミュニケーションに固執してしまい、傷口を広げてしまうことです。特に文章だけの情報が主体の現状では、書き手の表現不足が、思わぬ誤解をつくるケースなども多いようです。

インターネットの発達で、家づくりのプロセスに、これまで以上にコミュニケーションを重ねる必要が出てくるのは必然的なことだと思います。これまで以上に、家づくりは手間がかかります。しかし、私たちはそれを避けて通れない時代を迎えようとしています。

しかしそれが少なくとも、良い時代であるように、コミュニケーションのあり方を考えて行く必要があると感じています。(01/01/20)

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