11,現場の公開(その2)


現場をホームページで公開するようになって、いろいろおもしろいことが起こりました。次のエピソードは、比較的初期のプロジェクトでの出来事です。

ある現場の監督や大工と電気職人のご自宅には、パソコンがありました。今では、パソコンは当たり前の時代になりましたが、当時はまだ少数派でした。主に奥さんが経理などに使われているようでした。そしてパソコンは時代の流れで、自然にインターネットにつながれました。
そしてご主人が、私のホームページのことをお話になり、奥様はホームページをごらんになられたそうです。そして、実際にそこに自分のご主人の仕事風景が出ていることで、とても新鮮に感じられたそうです。この話を聞き、私は工事プロセスを公開することはいろいろな可能性を持つ予感を感じました。

近年の工事現場は、安全を優先されるので、ネットを張り巡らし、クライアントだけでなく、ご近所などすべての方々の閉じています。その点、インターネットのホームページでは、気軽に現場を公開できます。
作る職人にとっては、数多くの人の目に触れることで、作る側の志気も上がるし、張り合いも出ると思います。また、ものを作る現場は楽しさに溢れています。


これから家づくりを予定している人だけでなく、ものを作ることに興味がある子供たちなどに、ものを作る楽しさが、少しでも伝わると、家づくりに対する認識も変わってくると思われます。職人であるお父さんが、どういった仕事をしているのか子供たちが知ることで、父親に対する認識も変わることなども、期待できます。

要するに効率一辺倒で、お金で出来上がったものを購入するだけの家づくりは、何か大切なことを忘れているのではないかと感じています。この傾向は、工場生産型の住宅=ハウスメーカー顕著に現れていると感じられます。

そしてものを作る喜びをもう一度、取り戻すことは、私たちにとって生きる根本に関わる大切なことのように感じられます。工業化社会は、ものを作ることを私たちから奪ってしまったのだと思います。これは、私たちの生命の根本に関わる問題ではないかと思います。

インターネット使って、現場を公開することは、効率一辺倒の家づくりに対する風穴を明けることが出来るのではないかと、今後も期待しています。

最近では、写真だけでなく、ビデオカメラなどを使ってインタビューなどを行って、工事風景だけでなく、職人の素顔をもっと表現出来たらと思い、ホームページづくりを行っています。(01/01/17)


(注)オンライン設計室ON-HOUSEを参照して下さい。

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