| 松元: |
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このホームページは、作成から管理まで私が担当しています。当初、外注も考えましたが機動的でないという理由でやめました。我々の研究所には多彩な技術がありますが、以前は単に「こんな技術があります」と一方的に情報を発信するだけで、キャッチボールになっていなかったのです。そこで、当方のキャッチフレーズでもある“防災・環境・リニューアル”という切り口で、相手にソリューションを提供できるようにしていきました。 |
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例えばお客さんが困っていれば、キーワードで色んな技術を検索していただくこともできますし、クリックをしていくと最終的に求めている解決策にたどり着けるようになっています。 |
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| 聞き手: |
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問い合わせは結構あるのですか。 |
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| 松元: |
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これまでは“飛島建設の中にある技術研究所”という位置づけだったので、問い合わせは全くありませんでした。それが、TOBI-TECHとして技術研究所だけのホームページを別サーバーで作り、完全に独立させたところ、凄い反響がありました。 |
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| 聞き手: |
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どういう方からの問い合わせが多いのですか。 |
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| 松元: |
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やはり技術的な内容に関して、多方面からお問い合わせをいただきます。発注者からもありますし、地方のコンサルタントの方からもある。例えば、試行錯誤しても中々解決できずに、ネットで検索したら当方の技術がひっかかってきたとか。 |
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そういったこともあり、検索エンジンで検索されたときに上位に表示されることを意識すると、必然的にターゲットを様々な業種へと広げていくことになります。その結果、今までは全く関係なかった業種の方からも問い合わせがくるようになりました。 |
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振動や風に関するものなど、研究所は色々な施設を持っています。ですから、例えばパチンコメーカーさんから「こういう実験はできませんか?」といったお問い合わせがあるなどして、そういったものが実際の仕事にも結びついてきています。今までは「建設業界の技術研究所だったら、こういうことしかできない」と思われていたものが、業界を超えたところで可能性が広がっているのです。 |
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| 聞き手: |
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それが営業での成果につながるケースもありますか。 |
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| 近久: |
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研究所であって売り上げや儲けを追求する機関ではないですから、基本的にはお客様に喜ばれることを目指すということです。「地震で倒れない墓石を開発するのだけれども」などといった相談があることもありますしね。 |
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| 松元: |
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全然業界とは関係ない、我々の気づかないところをお客様は見ている。 |
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| 聞き手: |
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そういう意味では、建設技術集団ということで多方面から注目されているかもしれないですね。 |
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| 松元: |
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特に今回、研究所には独自の技術を持った様々な人間がいるという特色を活かして、ホームページ上で技術を追っていくと、その担当者の顔やプロフィールが掲載されたページにたどり着くようにしています。そうやって顔を出すと、個人を指定した問い合わせがあったりするのですね。 |
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研究所員は個人の技術が売り物である部分があるので、常に自分達の技術も磨かなければならなりません。顔を出すということは覚悟をともないますので、技術向上への刺激になっています。 |
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| 聞き手: |
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では、同じく優秀賞を受賞された建築計画網・大系舎一級建築士事務所の大戸さんは、どんな目的でホームページを作られ、それがどの程度達成されたのでしょうか。 |
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| 大戸: |
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まず、当方は設計事務所であり、建設業界ではあっても、建設会社ではないので皆さんと少し立場が違うかもしれません。しかし、逆にそれで参考にしていただける部分もあると思うのでお聞き下さい。 |
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設計事務所にとっては、クライアントとの接点の持ち方は焦点のひとつでもあります。約10年前を振り返れば地域交流や家族関係がもう少しタイトだったので、クライアントとの接点は地域社会内での口コミによる紹介が主でした。建築家との接点がそれ以外になかったのです。ただ、昔ながらの地縁社会における口コミや紹介では、クライアントは、紹介者の顔を気にして一度紹介されると依頼を断りにくい不便さがありました。 |
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一方で現在のクライアントを見てみると、昔にくらべ自分でしっかり調べ、自分の責任で選択することが多いので、知人や親戚よる紹介は非常に減っていると思われます。クライアント自身がインターネットや出版物などをリサーチし、自分で納得して直接私のところに来てくれることが多いようです。ここのところの進んだ情報化によって様々なリサーチが可能になり、選択肢も非常に増えた。それによって、我々への依頼ルートも変わりました。 |
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これまでは、一部専門誌を参考にするしかなくて情報源に偏りがあったのですね。そんな中、社会構造が崩れたのと時を同じくして、直接コミュニケーションができるツールができて、建築家との接点がどんどん広がったのですね。 |
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| 聞き手: |
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ホームページをお作りになったのはいつ頃でしたか? |
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| 大戸: |
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1996年と早い時期に作りまして、もう9年目です。ホームページ開設以前から、建築というのは様々な切り口があると思っていたのですが、それを表現するメディアがなかったので、インターネットとの出会いは渡りに船といった感じでした。通常、住宅では竣工したものを紹介しますよね。でも、それはあくまでも建築の一部分でしかないという意識があったのです。実際に手掛けていくと、建築物が作られていく過程、つまり成長過程としての横軸が存在しています。 |
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その一方で、現場は段々クローズになっています。最近では、現場の横を通ってもシートが張られて内側で何をしているのか全然わからない。少し昔なら、現場にはイナセな人がいたりして見ていても楽しかった。そういう“見せる”ということが、クライアントの住宅に対する知識の源や、クライアントに対する営業などにもなっていたと思われます。しかし安全管理の観点からは、ネットで写真を通して紹介することは問題ないわけです。こういったこともひとつの住宅のあり方の表現ではないかなと思います。 |
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