その4-実施設計のエピソードなど

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要約:設計を簡単に紹介

[2002/春]設計のプロセス

 昨年の10月に、基本設計案を提出後、A案をもとに基本計画の詰め、及び実施設計が進められました。


基本設計から実施設計までの工程を、約6ヶ月を経てまとめられました。

ただし今回、施主のご希望で、実施設計の平面図などの図面内容は、公開しないことになりました。



しかし模型写真や、資料を使って、設計のプロセスを少々紹介させていただきます。



1,完成模型写真
完成模型写真

完成模型写真

完成模型写真

完成模型写真

今回は、木造3階建てであり、木造大断面構造=SE工法を採用しました。吹き抜けや大空間がある計画には、適している構造だと思います。

また斜線制限が、4方向から複雑に掛かるので、非常に難しい形態になりました。

また、絶対高の制限、防火制限、軟弱地盤など難しい問題をクリアーしながら設計は進められました。

設計のポイントをまとめると


○2階中心の生活
○間仕切りは最小限で、容積を十分確保
○光と風の抜けを十分確保
○プライバシー度の高い外部空間を2階レベルに確保

等です。




2,クライアントとのコミュニケーション

STさんの打ち合わせは、十数回にも及びました。
事務所や、ご自宅での打ち合わせのほかに、ショールに足を運んだり、私の設計した住宅のオープンハウスに参加していただいたりと、家づくりに大変熱心でした。

その間、STさんは、つくる楽しみを本当に味わっているなと感じさせられたエピソードがあります。
それは、次に紹介するキッチンの模型です。これは、STさんの奥さん自らがつくられた模型です。建築計画網・大系舎の作成ではありません。
ご自分で、キッチンの模型をつくりながら、内容を確認していました。本当に楽しそうに、していらしゃいました。

奥さん 模型写真
STさんの奥さん作成のキッチン模型

奥さん 模型写真
STさんの奥さん作成のキッチン模型

奥さん 図面
ご自分で図面を確認。



以上で簡単に設計内容をご紹介しました。

最近のクライアントは、家づくりに対してとてもアグレッシブになっているような気がします。STさんのように模型までつくられケースは初めてでしたが、ご自分で施工に参加したり、材料のこだわったりといろんな姿がありますが、クライアントの積極的な姿勢は、家づくりを充実したものにしていくのだと思います。



さて今後は、工事進行状況をレポートして行こうと思っています。

 


その4おわり

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