その1-出会い

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要約:出会いなど

[2001/夏]

 
2001の夏に、インターネットを介して、STさんから住宅の提案を求められました。

建築計画網・大系舎では、基本構想の提案を行い、STさんに、担当建築家として、採用されました。

STさんは、30代のご夫婦で、3人の子供と共に、5人家族です。ご主人は、IT関連の技術者であり、奥様は専業主婦です。

以下は、設計監理を担当することが決まった時点で奥様からいただいたお手紙の一部です。

縁は異なものと申しますが、インターネットがなかったら、お互いの存在すら知らなかったし、もちろん知り合うことも出来なかったかもしれない大戸さんに、これからの夢の家づくりのお手伝いをお願いすることになり、大げさではなく、人生の大きな出会いなのだなと受けとめています。

家に関しては、以前より主人は、できるだけ早い実現の希望があったようで、ここのところ子供達も一段と成長し、それぞれの楽しみを持つようになってきたこともあり、一緒に過ごす場所だけでなく、それぞれの時間を過ごせる場、一日の疲れを癒せる場としての家をもとめて、一層気持ちは強くなって来たようです。

一方私はと言いますと、平面の生活にすっかり馴染みバルコニーや、4階の眺望の家の楽を覚えてしまったので、特に持ち家に対する願望はありませんでしたが、周囲の協力もあって、希望の町内に、日当たりの良い角地を手に入れることが出来てからは、二人で夢を形にするんだという気持ちでいます。

先日、主人にあらためて家に対する気持ちを尋ねたところ、私が思うところと全く違うんだと今更ながら、驚かされました。主人は外観に最もこだわりを持っているようで、人生のベストワークとでも言いましょうか、『俺の家』という個性を求めています。後で考えると建て主である男性にとっては、当然の感情なのでしょう。私は、いつも家に居る主婦なので、あまり目立ちすぎず、動線に不自由しない、各所に繊細な工夫の見られるなどの、やはり内部に集中します

-----以下略-----

クライアントSTさんの真摯な気持ちが伝わって来るお手紙でした。
その後、STさんは、私たちの設計した住宅のオープンハウスに参加していただくなど、家づくりに積極的にのぞんでいらっしゃいました。

と言うことで、STさんの家づくりを順次公開してきます。

 


その1おわり

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