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その32-ハイサイドライトの活躍

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[2004/06/23更新]
FT−HOUSEは完成から1年数ヶ月、経過しました。

そろそろ本格的な夏のシーズンですが、この住宅の特徴の一つであるハイサイドライトが活躍する時期です。

6月の中旬に、この住宅の開口部が活躍する季節なので、メンテナンスを兼ねて取材させていただきました。

このハイサイドライトは、太陽の光、熱を様々にコントロールすることで、

1,住宅に光の変化=視覚的効果
2,受光、遮光を使い分けて、=省エネルギー効果
3,効果的な通風効果=省エネルギー効果

をもたらせています。

ハイサイドライトハイサイドライト

内観内観(5月)・・・日時計

ただし、仕掛けはそれほど複雑ではなく、既成の引き違いサッシを使い、ディテールを工夫することで創り出しています・
ハイサイドライト
しかし、内観的には、大きなフィックスガラスに見えるので、綺麗な額縁のようです。


実際は引き違いサッシ(1.5m*1.5m)

構成としては、外側から

1,夏の日差しを遮光するスライディング・ルーバー(木製)
2,網戸
3,引き違いサッシ


という単純な構成です。


1,日差しが強い夏に、スライディングルーバー(吊り戸)を閉める

・サッシを明けることで、通風効果が非常に良い
・内側の網戸を閉めると、防虫効果がある。
・右側のガラスの裏側は壁面
外観

内観



2,全て全開した状態

・掃除
・春夏時は、このまま
・室内から雲がよく見える
全開



3,網戸だけ閉めた状態

・通風良好
・防虫効果良好
ハイサイドライト 網戸



3,サッシだけしめた状態(通常)
・内側から、網戸とルーバーが見えないので、雲の動きがよく見える。
ハイサイドライト 閉める

ハイサイドライト 内観


開口部を少し工夫すると、住宅に豊かな表情をもたらします。

この開口はFTさんの奥さんにも好評です。

その32おわり

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